猫を飼うと、必ずと言って良いほど避妊手術&去勢手術を勧めらませんか?
「病気にもなっていないのに、わざわざ手術ってする必要あるの?」
「それに、費用だって掛かるし、しなくても特に問題ないんじゃないの?」
などなど
こんな疑問を持っている方も意外に多いんじゃないでしょうか?
ズバリ!結論からお伝えすると、
去勢&避妊手術は、病気を未然に防ぐだけでなく、愛猫の健康寿命を延ばすことにも繋がります!!
猫の避妊手術&去勢手術をしないと危険って本当!?
最近では「猫を飼う=避妊手術&去勢手術をするもの」という認識が広まってきていますが、もちろん「しない」という選択肢をもっている方だっています。
また、みんなが勧めてくるけど費用だってかかるし必要性もイマイチ分からない方も多いのではないでしょうか。
ここではまず、避妊手術&去勢手術をしないとどのようなことがあるのかを説明していきます!
メス猫の場合、避妊手術しないとどうなる?
それでは、避妊手術をしないと、メス猫はどうなるのでしょうか。
発情期がある
メス猫は、年に2~3回程発情期を迎えます。
発情した猫は、独特の大きな声で鳴いたり、やたら甘えてくるといったいつもの違う行動を見せるようになります。
ちなみにこの大きな声、普通に鳴くのとは異なるため、メス猫の問題行動のひとつともいわれています!
メス特有の病気を発症する
避妊手術をしないことで、乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・子宮内膜炎・卵巣がんといったメス猫特有の病気を発症するリスクが高まります。
オス猫の場合、去勢手術しないとどうなる?
それでは、去勢手術をしないと、オス猫はどうなるのでしょうか。
発情期がある
去勢手術をしないと、オス猫も発情をします。発情したオス猫は、スプレー行為(マーキング)を頻繁にするのですが、スプレー行為は通常のおしっこよりもニオイがキツく回数も多いのが特徴です。
もちろん、オスですから発情中でなくてもマーキングはするため、オス猫の問題行動のひとつともいわれています!
オス猫特有の病気を発症する
去勢手術をしないと、前立腺肥大や精巣腫瘍といったオス猫特有の病気を発症するリスクが高まります。
避妊手術&去勢手術をしないことで、メス猫もオス猫も本来自分たちが持つ本能を発揮します。
発情中の行動は、私たち人間社会で生活する上では問題行動のひとつとして捉えられてしまいますが、猫のとってみればこれらは自然な行為で問題行動ではないのです。
ここだけ見ると、わざわざお金をかけてまで避妊手術&去勢手術をする必要ないのでは?と思ってしまいがちです。
猫の避妊手術&去勢手術をするメリットってあるの?
ペッショップで猫を買う時や、動物病院でワクチン接種などをする時に、必ずといって良いほど避妊手術&去勢手術を勧められますよね?
でも、病気でもないのに避妊手術&去勢手術をすることに一体どんなメリットがあるのでしょうか?
メス猫が避妊手術するメリット
それでは、メス猫場合どこのようなメリットがあるのでしょうか。
【予防に】メス猫特有の病気
メス猫特有の病気に、卵巣がん・子宮内膜炎・子宮蓄膿症といった病気があります。
実は、これらの病気は発見が遅れることで生存率を下げてしまう危険性もある病気で、特に高齢猫に多いという特徴があります。
高齢になると、手術に耐えられるかどうか危ういところもあるので、若いうちに避妊手術によって卵巣と子宮と摘出することで、これらの病気を未然に防ぐことができます!
【予防に】乳腺腫瘍(乳がん)
犬と違い、猫は乳腺腫瘍の発症率が少ないと言われていますが、それでも発症することはあります。
また、乳腺腫瘍はどの年齢で避妊手術を行ったかによって発症率が変わってきます。
例えば、1歳未満で避妊手術を行った場合、発症率が86%減少したのに対し、生後6ヵ月未満では91%減少したとも言われているそうです。
そのため、できるだけ若いうちに避妊手術をすることで、発症率を下げることができるのです!
問題行動やストレスの軽減
避妊手術をすることで、発情のストレスを軽減することができます。
猫の発情期は年に2~3回あるのですが、発情期を迎えた猫は欲求を満たすために独特の大きな声でアピールをしたり、飼い主さんにやたら甘えてくるなどいつもと違った行動を取るようになります。
特にこの大きな声は、ご近所トラブルにもなり兼ねないくらい大きいで、この鳴き声をやめさせたいと相談にくる飼い主さんも多いんです。
また、この行為自体が相手がいなければストレスになってしまうので、若いうちに避妊手術をすることで、問題行動だけでなく発情期のストレスも軽減できるのです。
オス猫が去勢手術するメリット
それでは、メス猫場合どこのようなメリットがあるのでしょうか。
【予防に】オス猫特有の病気
オス猫特有の病気に、前立腺肥大や精巣腫瘍といった病気があります。
犬に比べると発症率は少ないと言われていますが、それでも発症するリスクはありますし、発症した時に高齢であれば、手術が行えないかもしれません。
しかし、若いうちに去勢手術をすれば、これらの病気を未然に防ぐことができます!
問題行動やストレスの軽減
オス猫は、マーキングをすることで自分の居場所を知らせたり、自分が強いということをアピールします。
実はこのマーキング行為、オス猫は常に行うものなのですが、発情期を迎えるとマーキングした際のオシッコのニオイが通常よりキツくなるんです。
しかし、若いうちに去勢手術をすることで(初回発情前が理想)マーキング行為をしなくなるんです!それだけでなく、発情期のストレスも軽減することだってできます。
去勢・避妊手術は、健康寿命を延ばす!
このように、避妊手術&去勢手術をすることで、病気を未然に防げるだけでなく、ストレスも軽減することができるため、結果として健康寿命を延ばすことにも繋がるんです!
また、1匹だけの室内飼育のみであれば問題はありませんが、多頭飼いやお外にお散歩に行く猫の場合は、望まぬ妊娠を避けるためにも避妊手術&去勢手術をした方が懸命です。
そうるすことで、飼育放棄はもちろん、なかなか減らない猫の殺処分だって防げることができるんです!
猫の避妊手術&去勢手術をする2つのデメリットとは?
避妊手術&去勢手術には、メリットだけでなくデメリットだってあります!
少しでも、やってみようかな?という気になったのであれば、ぜひデメリットも知っておいて下さい!
ちなみに、デメリットに関してはオスもメスも共通です!
【デメリット①】肥満になりやすい!
実は、避妊手術&去勢手術をした猫は、避妊手術&去勢手術をしない猫に比べ太りやすい傾向にあります。
なぜなら、避妊手術&去勢手術をすることでホルモンバランスが乱れ本来使用されるはずのエネルギーが使用されなくなるからだと言われているからです。
そのため、今まで通りの食事量を与えていると、いつの間にか太ってしまっていた!といった飼い主さんの声をよく聞きます。
ただし、避妊手術&去勢手術をすれば太りやすくなるということを理解しておけば、食事管理をすることで肥満を防ぐことが出来ますし、キャットフードの中には避妊手術&去勢手術をした猫用のフードも販売されているので安心してください。
【デメリット②】糖尿病の発症率が高まる!
猫の糖尿病メカニズムは、私たち人間と同様です。
そのため、太りすぎることで糖尿病の発症率が高まると言われています。
糖尿病を発症すると、基本的には生涯にわたり病気と付き合っていく必要があり、1日2回のインスリン注射が必須となります。
毎日、自宅で注射を打ち続けることは、猫にとってもストレスですし飼い主さんもモチベーションの維持が大変になります。
糖尿病は、肥満にならないことで発症率を下げることができるので、避妊手術&去勢手術をしたら、食事管理には気を付けましょう!
去勢・避妊手術はする方がずっと健康的!
このように、避妊手術&去勢手術をするとこんなデメリットがありますが、避妊手術&去勢手術をしたことで特定の病気になりやすくなるわけではありません。
肥満や糖尿病も、日々の食事管理をちゃんとすれば防げることなので、避妊手術&去勢手術をしないで命に関わる病気になるよりも、ずっと健康的かもしれません!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、避妊手術&去勢手術をすることで病気を未然に防ぐことができるだけでなく、愛猫の健康寿命を延ばすことも可能になるのです!
また、避妊手術&去勢手術をした猫は、性格が優しくなる傾向にあるので、少し臆病だった猫も人懐っこくなることだってあります!
避妊手術&去勢手術の費用は掛かりますが、いずれ性別特有の病気になった時に、「やっぱり手術しておけば良かった」と思うことのないように、できるだけ早い段階で避妊手術&去勢手術をしておいた方が懸命かもしれません。
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