「猫の去勢手術を終えやっと家に帰ってきたと思ったら、愛猫の様子がいつもと違う!?」
「これってすぐ治るの!?」
など、心配になっている方はいませんか?
意外と知らない『オス猫の去勢手術後』の注意点についてこれから紹介していきます!
この記事では、
- 意外と知らないオス猫の去勢手術後の注意点
- 避妊手術後にでる症状
- 食事(餌)の注意点
- 性格が凶暴化して暴れる原因
- 発情する場合も
- 通常の状態になるまでの日数
【注意】オス猫の去勢手術後、こんな症状がでる場合も!
手術当日に連れて帰れるオス猫の去勢手術ですが、家に連れて帰ってきたら、
「あれ?ちょっと様子がおかしくない?」
「手術をする前はこんなことなかったのに・・・」
「これって大丈夫なの?」
と、心配になってしまうような症状ってありますよね?
実は、猫の去勢手術後、いつもと何も変わらずに過ごす猫もいれば、これから紹介するこんな症状が出てしまう猫もいるんです!
【症状①】食欲の低下
主に、傷口の痛みや半日近い入院のストレスが原因で心身ともに疲れてしまい、術後3~4日は食欲がないことが多々あります。
基本的には、3日間程度食事をしなくても、体内の蓄えで栄養を補うことができるので大きな問題ではありませんが、できれば何か口にした方が良いです。
そのような場合は、おやつでも構わないので、猫の好きな食べ物などをあげてみて下さい。
食欲を促進するきっかけになってくれれば良いので、無理のない範囲で何か与えてみましょう!
ただし、お水も飲んでくれない場合は要注意です!
脱水の可能性も考えられるので、その場合は動物病院に相談しましょう!水分と栄養を補う点滴などの処置を行ってくれるため安心ですよ!
【症状②】元気がない
食欲がない場合と同様で、心身共に疲れて切っていることが考えられます。
そのため、2~3日は無理に構わずそっとしておいてあげましょう。
術後ということもあり、心配なのは分かりますが、構いすぎることで更にストレスになってしまうので、気を付けましょう!
ただし、ぐったりしているようであれば、他に原因が考えられます。その場合は、早めに動物病院に相談しましょう!
【症状③】嘔吐や下痢
傷口の痛みや半日入院のストレスが原因で、嘔吐・下痢を起こすことがあります。ほとんどが一過性のものなので、1日様子を見て治るようであれば問題はないでしょう!
ただし、嘔吐・下痢が1日経っても治らなかったり、動物病院で処方された抗生物質を飲んだ後に嘔吐・下痢をしてしまった場合は、薬が合っていない可能性も考えられます!
その場合は、動物病院に相談をしましょう!注射などで対応をしてくれます!
【症状④】トイレをしない(尿の出が悪い)・血尿
去勢手術後の痛みから、尿が出ないことがあります。
トイレに行く様子がない場合は、自然とトイレに行きたくなるまで待つしかないのですが、何度もトイレに行っても出なかったり、血尿?と思われる症状があった場合は、ストレスが原因で発症することが多い猫特有の特発性膀胱炎の能性が考えられます。
なるべく早く物病院に相談し、お薬を処方してもらいましょう!
オス猫の去勢手術後、注意することは?
傷口をなめる
去勢手術後、猫がどうしても気になってしまう場所が傷口です。
傷口は、舐めれるところにあるため、気になって舐めてしまうこともあります。
ただし、オス猫の去勢手術場合、開腹はしないため縫合糸で縫合することもありません。
傷口を舐め続けたり噛む場合は、エリザベスカラーを着用!
そもそもオス猫の去勢手術は、皮下から精巣を取り出すので、何もしなくも自然と傷口が塞がるため、エリザベスカラーなどの着用もないことが多いんです!
もちろん、動物病院の方針によっては、エリザベスカラーを着用する病院もありますが、着用しなくても大丈夫です。
ただし、傷口を舐め続けたり、気になって噛んでしまうような仕草が見られたら、感染症予防のためにも数日間のエリザベスカラー着用をおすすめします!
あまり傷口ばかりに気を遣って見続ける必要はありませんが、術後の傷口の状態はさりげなくチェックしましょう。
オス猫の去勢手術後、食事(餌)はどうすれば?
去勢手術後は「食事の管理」が最も重要!
実は、猫の去勢手術後に最も気を付けたいのが、食事(餌)管理です。
実は、去勢手術で精巣を摘出したことにより、本来送られるばずの栄養素たちが良き場を失ってしまいます。
また、発情行為もなくなり、ホルモンバランスも乱れてしまうため、今までと同じフードを同じ量食べていても、太りやすくなってしまうからなのです!
太りやすくなり、病気のリスクも!
太ってしまうと、糖尿病のリスクも高まりますし、心臓に負担も掛かってしまいます。
そのため、去勢手術後は、避妊・去勢専用のフードに切り替え、食事と体重管理をしていくことをおすすめします。
ただし、今まで与えていた通常のフードを与えてはいけないというわけではありません。
通常のフードを与え続ける場合は、太りすぎないように給餌量を少なくしたりと調整していく必要があります。
ちなみに、避妊・去勢専用フードであれば、適正量を守ることで肥満予防にもなるし健康寿命を延ばすこともできるので安心です。
オス猫の去勢手術後、性格が凶暴化して暴れることも!
「家に猫を連れて帰ってきたら、性格が凶暴化して暴れている…」
「去勢手術をしたら性格が落ち着くなんて聞いたけど、それって嘘だったの?」
「ちゃんと落ち着くか心配・・」・
「このままじゃ、手が付けられない猫になってしまう…」
などと、心配になってしまいますよね。
暴れる原因は、ストレスから神経質になっているだけ!
でも、安心して下さい!
実はこれ、去勢手術によるストレスから神経質になっているだけなのです!
すでに何度か説明した通り、半日であったとしても去勢手術で入院することにより、猫はストレスを感じて気が荒立っています。
実際に、病院内でも入院前は大人しかったのに、手術を終えたら凶暴化して暴れてしまいキャリーに戻すのが大変だった…なんてことも多いんです!
つまり、猫は精神的ストレスを態度で表しているんです。
猫にとってみれば、なんであんなところに連れて行ったんだよ!なんて、八つ当たりみたいな行動をしているような感じです。
通常であれば、傷口の痛みがやわらぐ2日目以降から徐々に落ち着き、徐々にこのように暴れることもなくなってきます。
心配かもしれませんが、最低でも2日は本人が暴れていてもそっとしておいてあげて、様子を見ましょう!
オス猫は去勢手術をしても、発情する場合が!
去勢手術をしたのに、数か月~数年経後に発情の仕草(スプレー行為)をするのようになったけど、一体どうしてこのようなことをするのでしょう?
原因は、去勢手術のタイミングが遅かった可能性も!
もしかすると、それは去勢手術のタイミングが遅かったからかもしれません!
オス猫が発情すると、独特な大きい声で鳴くだけでなく、スプレー行為が頻繁に行われるようになります。
このスプレー行為、マーキング時よりおしっこのニオイが強いため、この行動を止めさせたくて去勢手術をする飼い主さんも多いくらいなんです。
おすすめのタイミングは「初回発情の前」or「初回発情後」
去勢手術をすれば、スプレー行為はなくなるとつい思いがちですが、本当にスプレー行為を止めさせたいのであれば、初回発情の前もしくは初回発情後に行う必要があります!
オス猫の場合、去勢手術のタイミングが遅くなればなるほど、スプレー行為がなくならないと言われているため、(もちろん、なくなる猫もいます)去勢手術はできるだけ早めに行うようにしましょう。
また、もし去勢手術後にスプレー行為をするようになったら、動物病院に相談してみるのも良いかもしれません。
オス猫の去勢手術後、通常状態になるまでの日数はどれくらい?
暴れてしまったり、食欲がなかったり…
去勢手術後は、いつもと様子が違うことがたくさんありますね。
それでは、いつも通りに戻るには、一体どれだけ日数が必要なのでしょうか?
性格が落ち着くまでの日数
傷の痛みが和らぐ「2日目」以降が目安です。
抜糸までの日数
オス猫の去勢手術は開腹しないで行うため、縫合することもないので抜糸は必要ありません!
ちなみに、入院する必要はないため手術当日に帰ることができます。
エリザベスカラーがとれるまでの日数
去勢手術では基本的に必要ありません。もし、使用するのであれば「1週間位」です。
安静にしなければならない日数
「2~3日」は安静にしていましょう。
通常の食事がとれるまでの時間
去勢手術が終了し、麻酔覚醒「6時間」経過した頃が目安です。
動物病院から指示されますので、それまでは飲食は禁止です。
※これらはあくまで目安になるため、個体差によって異なります。
まとめ
問題行動のひとつでもあるスプレー行為・オス特有の病気を未然に防ぐという意味で、去勢手術は重要視されています。
開腹しない手術とはいえ麻酔をしようするわけですから、飼い主さんは心配かと思います。
ただ、ここで忘れないで欲しいのが、猫にとってみれば飼い主さんの心配と同じくらいストレスを感じているということでもあります。
また、飼い主さんの過剰な心配はストレスを悪化させるだけなので、去勢手術を終え家に帰ってきても、いつもと変わらぬ生活を送りましょう。
そして、再三になりますが術後は肥満防止に努めましょう!
肥満は、心臓に負担をかけるだけでなく糖尿病のリスクも高めてしまうため、せっかく愛猫のことを考えて去勢手術をしたのに、結果として肥満が原因の病気になってしまった…なんてことにもなり兼ねません。
そうならないためにも、健康管理はしっかりと行い、楽しい愛猫との暮らしを送りましょう!
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