タマちゃん
メス猫の避妊手術って日帰りもできるのかなぁ?
あんまり時間が作れないから、できれば日帰りしたくて・・・。
うちねこ
一般的に、オス猫の去勢手術は日帰りが可能で、メス猫の避妊手術は1泊というケースが多いのですが「実際のところ避妊手術の場合でも日帰りできるのか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
様々な意見がありますが、メス猫の避妊手術の場合でも日帰りは可能です!
では、なぜ通常は1泊しなくてはならないのか?
この記事では、
- 日帰りのメリット・デメリット
- 入院するメリット・デメリット
- メス猫の避妊手術にかかる時間や1日の流れ
- メス猫の避妊手術の必要性
メス猫の避妊手術は日帰りでもできる!?入院した方がいい場合とは?
オス猫の去勢手術は、皮下から精巣を摘出するため、縫合する必要もありません。そのため、オス猫の去勢手術は日帰りが基本です。
一方、メス猫の場合は少し異なります。
避妊手術は、開腹して子宮と卵巣を摘出することから、縫合が必要になります。
つまり、体力面も考慮し1泊の入院が必要になることが多いのです。
しかし、実際のところメス猫の避妊手術でも日帰りは可能なんです。
「だったら、日帰りが良い!」そう思う飼い主さんも多いことでしょう。
ただ、それには日帰りのメリットとデメリット、入院のメリットとデメリットも理解しておく必要があります。
日帰りのメリット・デメリット
できることなら、入院はさせず日帰りを希望する方も多いでしょう。
ここでは、日帰りのメリットとデメリットを説明していきます!
日帰りのメリット
実際に、日帰りをすることで以下のメリットがあります!
日帰りのメリット
- 自宅に帰ることでストレスが軽減できる
- 落ち着いて回復に専念できる
- 麻酔から覚めたら帰れる
猫は環境の変化にストレスを感じやすいため、基本的に病院(入院室)が嫌いです。
しかも、慣れない環境で痛い思いをし、更に1泊しなくてはならないのですから、相当なストレスを感じてしまいます。
実際、手術前までは大人しかった子が、避妊手術後に豹変することもよくあるんです!
そんな時、麻酔から覚めたら自宅に連れて帰ることができれば、痛みはあったとしてもストレスのない環境で回復に専念することができます。
また、飼い主さんがそばにいれば、猫も安心することでしょう。
日帰りさせることで、精神的安心を得ることが出来るんです!
日帰りのデメリット
日帰りのメリットがあれば、当然ながらデメリットもあります!
以下のデメリットがあるので、日帰りを考えているのであれば、この辺を考慮する必要があります。
日帰りのデメリット
- 室内で安静にできず自由に動いてしまう
- 傷口のリカバリーが遅くなることがある
- 麻酔がしばらく抜けない
避妊手術後は、安静が必要です。
入院していれば、活動の範囲が狭いことから自然と安静することができるのですが、自宅に帰ってしまうと自由に動き回ってしまうことがあります。
また、高いところにジャンプしたり、ジャンプに失敗し落下してしまうと傷口を傷つけてしまうこともあるため回復が遅くなってしまいます。
それだけではありません。
オス猫の去勢手術よりも長い時間麻酔を使用しているため、麻酔から覚めてもしばらく麻酔が体の中に残ります。
もちろん、ある程度麻酔から覚めて安心できる状態になったら退院となりますが、術後は急な体調不良を起こすこともあるのです。
猫自身のストレスは少ないですが、代わりに飼い主さんが慎重になる必要があるので、こうした点がデメリットと言えます。
ちなみに、1泊の入院がないため、費用は20,000~30,000円が相場です。(地域により異なる)
ただし、当日の猫の体調次第で必ず日帰りができるというわけではないので、獣医師と相談してから決めるようにしましょう!
入院にした方がいい場合とは?
猫のストレスが少ないなら、日帰りが良いのでは?と思ってしまいますよね?
ただ、入院した方が良い面もあるんです。
ここでは、入院のメリットとデメリットを説明していきます!
入院のメリット
実際に、入院をすることで以下のメリットがあります!
入院のメリット
- 猫の状態を常に見ていてくれる
- 活発な猫でも絶対安静が可能になる
- 回復に専念できる
1泊すれば、夜間を除き診療時間中は常時スタッフが状態を見ていていくれます。
そのため、ちょっとした体調変化にもすぐに対応ができるんです。
また、日頃から活発な猫の場合、家に帰ると絶対安静がができないことがあります。
しかし、入院をすれば絶対安静が可能ですし、自由に動きすぎて傷口が開いてしまった!なってトラブルにも見舞われずに済みます。
入院のデメリット
実際に、入院をすることで以下のデメリットがあります。
入院のデメリット
- ストレス
- 入院するため、日帰りより少し費用がかかる
すでに日帰りのメリットで説明した通り、入院することで猫はストレスを感じていしまいます。
その結果、たった1泊でも警戒心が強くなり抱っこが出来ない・食事もしない・排泄もしなといったことにもなりかねません。
実際に、1泊入院する猫がこのような状況になることが多いんです。
野良猫の避妊手術の場合は、日帰りすることが多いので、その子の性格次第では入院をしないで日帰りという選択肢を考えても良いかもしれません。
日帰りにするか、入院するか悩んでいるなら、状況を説明し獣医師と一緒に決めることをおすすめします。
ちなみに、1泊の入院が必要のため、費用は20,000~40,000円が相場です。(地域により異なる)
メス猫の避妊手術を日帰りにした場合、かかる時間とは?
それでは、避妊手術を日帰りにした場合、所要時間はどれくらいになるのでしょうか?
避妊手術の開始時間が何時かにもよるのですが、日帰りの場合でも半日は預けると考えておいた方が良いでしょう。
また、麻酔から覚めても最低でも1時間くらいは異変がないか様子を見るため、帰れるのが18時以降になることも考えらえます。
メス猫の避妊手術の1日の流れ
それでは、メス猫の避妊手術を行った場合、どのような流れで行われるのでしょうか?
実は、日帰り・入院どちらも1日の流れに大きな違いないんです。
ここでは、1日の流れを簡単に説明していきます!
日帰りの場合(午後に手術予定)
日帰りの流れ
入院した場合(午後に手術予定)
入院の流れ
1日の流れは上記のような感じです。
違いと言えば、麻酔から覚めた後といったところでしょうか。
そもそも、猫の避妊手術は必要なの?
そもそも、猫の避妊手術は望まぬ妊娠を防ぐため・病気を未然に防ぐために行われます。
実は、猫は繁殖力がとても強く交尾をした刺激で排卵するのです。
そのため、交尾をすればほぼ100%の確率で妊娠しますし、放っておくとネズミ算式に猫が増えて行ってしまうんです。
生まれてきたすべての猫が幸せに暮らせるのであれば良いのですが、実際のところそうではないのが現状です。
ずっと室内飼いをして外に散歩に行かないのであれば、避妊手術をする必要はないのかもしれませんが、外に遊びに行ったり、家の中に未去勢・未避妊のオスメスがいるのであれば、避妊手術をすることをおすすめします。
また、メス猫に多い子宮蓄膿症をはじめとする病気を未然に防ぐこともできるため、県境寿命を延ばすことにも繋がります。
こうした点から、避妊手術が必要視されているんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
猫のストレスを考えれば、日帰りがおすすめですが猫の性格や健康状態によって日帰りが可能か不可能かが異なります。
日帰りをさせたいとお考えであれば、担当の獣医師に相談をしてみて下さい。
思いがけず、日帰りができてしまうかもしれませんよ!
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