「猫ちゃんを飼いたいんだけど、住んでいる家が狭いから・・・ちょっと心配で・・・」
「狭い部屋でも大丈夫なのかなぁ?」
と思っている方は、意外と多いのではないでしょうか?
猫が大好きなのに、家が狭いという理由だけで飼えないのはちょっぴり寂しいですよね。
そんな寂しい思いをしている方に、朗報です。
実は、狭い部屋でも猫を飼うことは可能です!!
猫がストレスを感じないための工夫を取り入れることができるのなら、狭い部屋でも猫と共同生活をすることは可能なのです。
この記事では、
- 猫を飼う部屋は、狭くても大丈夫な理由
- 猫を飼う部屋の最低の広さ
- 「賃貸マンション」や「アパート」で猫を飼う時の注意点
- 猫が喜ぶ快適な部屋や環境作り
猫を飼う部屋は、狭くても大丈夫な理由とは?
タマちゃん
うちねこ
安心できる場所が確保できればOK!
では、なぜ猫は狭い部屋でも大丈夫なのか?と言うと、
そもそも、猫ちゃんは縄張り意識の強い生き物なのですが、自分の縄張りが守れて安心できる場所が確保できればそれでOKな生き物なんです。
縄張りの広さはあまり関係なく、むしろ猫ちゃんにとっては狭い方が良いくらい。
野良猫の場合は、十分な量の餌を確保するために縄張りの広さがどうしても必要になってきますが、室内飼いの場合は、餌の心配がありませんので、縄張りは狭くも問題ないのです。
狭い部屋でも「3次元」で動ければOK!
狭い部屋の場合、猫ちゃんが走り回ったり運動が出来ないことを心配するかもしれませんが、
猫ちゃんの場合は、3次元で考えてあげればOKです。
つまり、高いところに登れるようにしてあげれば、上下左右に動けるようになるので、少々走り回れなくても特に問題はありません。
どうしても人間目線で考えがちですが、猫ちゃんは人間よりも体が小さいですし、猫ちゃんは高いところが好きなので、上り下りできるスペースを作ってあげれば狭い部屋でも特に問題はないんです(*^_^*)
ただ、いくら高いところに登れるようにしてあっても、ゲージのようなところに入れっぱなしで飼うようなことはしないであげてください。
猫を飼う部屋の広さは、最低どれぐらい必要?
では実際、猫を飼うにあたって必要となる「最低限の部屋の広さ」はどれくらいなのか?
結論からいうと、
「1K」や「1R」ほどの広さがあれば、猫を飼うことは可能です。
ただし、飼い主さんの物で部屋のスペースがほとんど埋まってしまっている場合は、猫が窮屈な思いをしてしまうため、物を片づけたり、処分したりする必要があります。
飼い主さんの物を置いた上で、さらに以下のような猫のためのスペースが確保できるようにしましょう。
猫の為のスペース
- 猫用トイレ
- 猫の食事スペース
- 猫の休憩スペース
- 猫が運動するスペース
具体的には、「飼い主さんの生活スペース」+「猫のためのスペース(3~4帖ほど)」といった目安で考えておくと良いでしょう。
「賃貸マンション」や「アパート」で猫を飼う時の注意点とは?
狭い部屋で猫を飼おうと考えている方(もしくは、すでに狭い部屋で飼い始めている方)の多くは、賃貸マンションやアパートに住んでいる傾向があります。
一軒家の場合は、猫を飼うためのスペースを十分に確保できるケースが圧倒的に多いですからね。
しかし、一軒家とは違い、賃貸マンションやアパートで猫を飼う場合は、色々と気を付けなければいけないことがいくつかあり、特に以下の5点については十分に注意する必要があります。
賃貸で飼う注意点
- ペットOKの物件かどうか確認をする
- 壁や床を傷つけられないように注意する
- 騒音に気をつける
- 臭い対策をする
- 狭い部屋での多頭飼いはやめておく
具体的にどのようにすべきか、以下の項目で順番に詳しく解説していきます。
【注意①】ペットOKの物件かどうか確認をする
賃貸物件の場合、ペットの飼育をNGとしているケースも数多くあります。
猫を飼い始める前に、まずは自分の住んでいる物件で猫を飼育しても良いか、必ず確認をしましょう。
もし、自分の住んでいる家がペットNGの場合は、猫を飼うことを諦めるか、思い切ってペットOKの物件に引っ越しすることをおすすめします。
【注意②】壁や床を傷つけられないように注意する
猫は爪とぎをする生き物です。
定期的に爪を切ってあげていたとしても、ガリガリと壁や床を引っかく可能性は十分にあります。
持ち家の場合は、壁や床にひっかき傷が入ったとしても弁償する必要はありませんが、賃貸の場合は引っ越しをする際に修復費用を請求されてしまいます。
そのため、猫に壁や床を傷つけられないように、以下のような対策をとりましょう。
爪とぎ対策
- 壁や床のひっかき傷防止シートを貼る。(床の場合は、カーペットを敷いても良い。)
- 猫用爪とぎを設置する。
壁や床のひっかき傷防止シートについては、ホームセンターやペットショップなどで販売しているので、猫を家に迎え入れる前に対策しておくことをおすすめします。
【注意③】騒音に気をつける
猫は物静かな生き物だと思っている方もいるかもしれませんが、実は意外と騒音を立てます。
「ニャーニャー」と頻繫に鳴いたり、高い所からジャンプして物を落としたり、運動時にバタバタと足音を立てることもあるのです。
なので、猫による騒音で近所に迷惑をかけないように注意しましょう。具体的には、以下のような対策をとっておくと安心です。
猫の騒音対策
- あらかじめ、猫を飼うことをご近所さんに伝えておく。
- 猫が走り回るスペースには、クッション性の高い敷物を敷いておく。
- 猫が登りそうな場所には、物を置かない。(もしくは、落とされても騒音がしない物だけを置く。)
猫を飼う前に上記のような対策をとっておけば、猫による騒音トラブルのリスクをグッと下げることができます。
【注意④】臭い対策をする
猫の排泄物は、けっこう臭います。
室内にそのまま置いておくと臭いがこもってしまうため、燃えるゴミの収集日までベランダに置いておきたくなりますが、それはやめておきましょう。
ベランダに置いた猫の排泄物の臭いによって、近所に迷惑をかける可能性があります。
私が猫用トイレを掃除する際は、以下のような方法をとって臭い対策をしています。
トイレの臭い対策
- ビニール袋を二重にする。
- その中に猫の排泄物を入れて、ビニール袋の口をしっかりと結ぶ。
- 蓋付きの箱に、そのビニール袋を入れておく。(蓋は密閉できるものだと良い。)
蓋付きの箱に入れておくことによって、猫の排泄物の臭いはかなり抑えられるので、おすすめですよ!
【注意⑤】狭い部屋での多頭飼いはやめておく
狭い部屋に住んでいる場合は、猫の多頭飼いはしないでおきましょう。
1匹だけ飼う場合は先述した「最低限の広さ」があれば飼育できますが、多頭飼いの場合、そうはいきません。
というのも、猫は自分のテリトリーを他の存在に邪魔されると、大きなストレスを抱え込んでしまいます。
それに多頭飼いをした結果、猫同士の相性がとても悪くて同じ空間にいるだけですぐに喧嘩を始めてしまう…といった状態になるケースも十分考えられます。
広い部屋や、部屋が複数ある家に住んでいれば、それぞれの猫に十分な広さのテリトリーを与えることができますし、相性が悪かった場合は別々の部屋に隔離して飼うことも可能です。
しかし、狭い部屋の場合はそのような対策をとることが難しいため、1匹だけ飼うことを強くおすすめします。
狭い部屋でも、猫が喜ぶ快適な部屋や環境作りとは?
狭い部屋でも、猫がストレスなく生活できる環境を整えることは可能です。
具体的には、以下のような対策をとると猫が喜ぶ部屋を作ることができます。
猫が喜ぶ部屋
- キャットタワーを設置する。
- 外の様子が見られる窓があると良い。
- 部屋と部屋を行き来できるようにする。
- 猫がくつろげる場所を作る。
- 室内温度を調整する
- 湿度の調整をする
どれも難易度の低い対策ばかりですので、狭い部屋で猫を飼う時はぜひ取り入れてみましょう。
それでは、それぞれの対策の詳細について解説していきます。
【喜ぶ部屋①】キャットタワーを設置する
キャットタワーとは、猫が登って遊ぶタワー状のペット用品です。
商品によってキャットタワーの大きさは異なりますが、狭い部屋で飼う場合はできるだけ縦に長いキャットタワーを選ぶことをおすすめします。
猫は高い所に登ることが好きな生き物なのでキャットタワーを設置すればストレス解消にもなります。
それだけでなく、高い所に登ることによって適度に運動させてあげることができるので、かなりおすすめです。
ただし、商品によっては壁や床に釘やネジを埋め込まないと設置できないタイプの物もあるため、注意が必要です。
賃貸物件で猫を飼う場合は、壁や床に穴を開けなくても良いキャットタワーを選びましょう。
【喜ぶ部屋②】外の様子が見られる窓があると良い
猫が喜ぶ部屋を目指すのであれば、外の様子が見える窓があると理想的です。
外の景色を見せることにより、猫は楽しさを感じることができます。
ちなみに、太陽の光が差し込む窓だと、猫は日向ぼっこをすることもできるため覚えておくと良いでしょう。
ただし、窓を開けっ放しにして猫が脱走してしまうことがないように、戸締りはしっかりとしておいてください。
【喜ぶ部屋③】部屋と部屋を行き来できるようにする
もし、家の中に複数の部屋がある場合は、部屋と部屋を猫が行き来できるようにしてあげましょう。
猫の行動範囲を広げてあげることによって運動不足を解消できますし、猫のストレス発散にもなります。
ただし、猫の手が届く場所に危険な物(鋭利な物、猫が壊しそうな物、猫が食べたら危険な物など)が置いてある場合、その部屋には猫を侵入させないでください。
【喜ぶ部屋④】猫がくつろげる場所を作る
猫は、静かで狭い場所を好む傾向にあります。
なので、猫が入れる箱や猫用トンネルなどを設置してあげると良いでしょう。
他の存在に邪魔されず、一匹だけの空間でくつろぐことにより、猫は満足感を覚えます。
大きな箱やトンネルを用意する必要はなく、ただの段ボール箱や小さめの猫用トンネルなどで良いので、室内に置いてあげると、猫にとって快適な部屋になりますよ!
【喜ぶ部屋⑤】室内温度を調整する
猫は暑さや寒さに敏感な生き物です。
室内が暑すぎると熱中症になる可能性がありますし、反対に寒すぎると風邪をひく可能性があります。
そのため、猫にとって快適な室温を常に保っていられるように調整しましょう。
暑すぎる場合は冷房をつけてあげて、寒すぎる場合は暖房やペット用のヒーターなどを使って、快適な部屋作りをしてください。
【喜ぶ部屋⑥】湿度の調整をする
室内温度だけでなく、湿度の調整もするようにしましょう。
猫にとって快適な部屋の湿度は約40~60%といわれているため、それを目安に加湿器や除湿機を調整してください。
ちなみに、湿度が高すぎると熱中症や皮膚炎の原因になる可能性がありますし、ノミやダニが発生しやすくなります。
反対に湿度が低すぎる場合も、皮膚が乾燥して皮膚のトラブルを起こしやすくなるため、適度な湿度を保つようにしましょう。