健康寿命を延ばすことに繋がる猫ちゃんの去勢手術&避妊手術。
お住いの市町村によっては、その費用が安くなる裏技があるってご存知でしょうか?
その裏技とは、スバリ『助成金制度』です!!
この記事では、
- 猫の避妊手術&去勢手術の費用
- 手術費用が安くなる助成金制度
- 避妊&去勢の必要性
- 助成金の申し込み手順
猫の去勢手術&避妊手術の費用はどれくらい?相場は?
実は、猫の去勢手術・避妊手術の費用は、地方自治体の動物病院よって異なるため、中にはこんなにするの?!と驚いてしまうくらい、高いところもあるんです!
また、避妊手術と去勢手術は、手術内容が異なることから、オスとメスでも費用が異なるんです!
かかりつけの動物病院があれば、そこでお願いしても良いですし、去勢手術・避妊手術は違うところでも良いのであれば、色々な動物病院に電話して費用を問い合わせてみるのも良いでしょう。
実際に、動物病院では費用に関しての電話も多いので安心して下さいね!
オス猫の去勢手術【費用の相場】
オス猫の去勢手術の費用
相場 10,000円~20,000円
実際には、手術費用+術前の血液検査(3,000~5,000円)の実施が必須の病院もあるため、もう少し費用がかかることもあります。
オスの去勢手術は、メスの避妊手術に比べ費用が安いのですが、これには理由があります。
オスの去勢手術は、開腹せず皮下から精巣だけを取り出すため、縫合しません。
もちろん、縫合しなくても自然に皮膚がくっつくので、抜糸もないんです!
つまり、手術自体が短時間で終わり入院も必要ないということになります。
そのため、メスの避妊手術に比べ費用が安いのです。
メス猫の避妊手術【費用の相場】
メス猫の避妊手術の費用
相場 20,000円~30,000円
オス同様に、実際には、手術費用+術前の血液検査(3,000~5,000円)の実施が必須の病院もあるため、もう少し費用がかかることもあります。
メスの避妊手術は、オスの去勢手術に比べ費用が高いのですが、これにも理由があります。
オスの去勢手術が開腹せず入院しないのに対し、メスの避妊手術の場合は、開腹して子宮と卵巣を取り出すのです。
つまり、縫合が必要となり、手術後10日後目安で抜糸もあります。
もちろん、中には抜糸をしなくても良い糸を使用する病院もあるため、そのような場合は、抜糸は必要ありませんが、開腹していることから1泊の入院が必要になります。
また、手術時間も去勢手術に比べ長いため、手術料金も高くなってしまうのです。
ちなみに、体重によって去勢手術・避妊手術の費用が異なる動物病院が多いため、少しでも安く去勢手術・避妊手術をしたいのであれば、成猫になる前の方が少し安く済むかもしれませんね!
そもそも、 猫の去勢&避妊は必要なの?
ペットショップやブリーダーさんから猫を飼うと、必ずと言って良いほど去勢手術・避妊手術をするように促されます。
しかし、なぜ猫の去勢&避妊は必要なのでしょうか?
実は、避妊&去勢をすることで、以下のようなメリットがあるからなんです!
猫が去勢&避妊するメリット
病気の予防ができる
オスの多い病気【精巣腫瘍】【前立腺肥大】、メスに多い病気【子宮蓄膿症】【乳腺腫瘍】など命に係わる病気を未然に防ぐことができます。
特に、若いうちに去勢手術・避妊手術を行うことで、これらの発症リスクを大きく下げることができるんです。
発情がなくなる
避妊&去勢をすることで、オスメスともに発情行為がなくなります。
オスの場合、縄張りをめぐるオス同士のケンカ・スプレー行為(マーキング)・放浪癖がなくなる他、メスは望まぬ妊娠・発情のストレス(大きな声で鳴く等)がなくなります。
オスもメスも、発情期になると独特の大きな声で鳴きます。この声は、時にご近所トラブルにも繋がりかねない為、トラブル防止のために去勢&避妊をする人も多いです。
このようなメリットがある一方で、以下に挙げるデメリットもあります。
猫が去勢&避妊するデメリット
太りやすくなる
病気の予防・発情がなくなるのは良いことですが、去勢&避妊を行うことでホルモンバランスが乱れてしまいます。
その結果、普通の生活を送っていても太りやすくなってしまうんです。
太ってしまうと、糖尿病リスクが高まるだけでなく、心臓に負担かかるなどのリスクもあるため、去勢&避妊後は、食事管理に気を付ける必要があります。
麻酔リスク
去勢手術・避妊手術では、麻酔を使用します。麻酔を使用することで、時に麻酔リスクが発生することがあるため、100%安心ではないことは頭の片隅に入れておく必要があります。
猫は、1年に2度の発情期があり、1度の出産で3~5匹ほどの子猫が生まれます。
また、生後1年経たずして生まれた子猫にも発情がやってくるため、1年間に多くの猫がうまれる計算になります。
完全に室内飼いをしている猫であれば良いのですが、お散歩に行く猫や外でフードだけあげている猫などは、発情期にこうした問題が絶えず発生していきます。
望まぬ妊娠により猫が増え続けることで、地域トラブルも拡大していきます。
こうした問題を回避し、猫と人間が共存していくためにも、去勢&避妊は必要視されているのです。
『助成金制度』で費用を安くする裏技
実は、猫の避妊・去勢手術には、助成金制度というものがあります。
そもそも、助成金制度とは、飼い主のいないノラ猫を減らし、望まぬ妊娠を予防するだけでなく、年々増え続ける殺処分を減らそうという理念から、全国各市町村で行われている取組みのことです。
実はこの助成金制度、全国各市町村で基準が異なるため、助成金だけでな助成対象の猫も異なるんです。
例えば、横浜市では飼い主がいない猫のみが助成金の対象なのですが、東京都大田区では飼い主のいない猫だけでなく飼い猫も助成金制度を使用することが可能なんです。
ただ、お住いの地域が助成金制度を利用できるのであれば、この制度を利用することで去勢手術・避妊手術の費用を安くすることができます!
オス猫の去勢手術の費用【助成金を受けた場合】
オス猫の去勢手術
助成金 3,000円前後
全国各市町村によっても異なりますが、
オス猫の去勢手術を行った場合、平均して3,000円前後の助成金を受けることができます。
メス猫の避妊手術の費用【助成金を受けた場合】
メスの避妊手術
助成金 4,000円前後
全国各市町村によっても異なりますが、
メス猫の避妊手術を行った場合、平均して4,000円前後の助成金を受けることができます。
去勢手術・避妊手術どちらも実際にかかった手術費用からこれらの助成金が引かれることになります。
全国各市町村によっても異なりますが、やはり去勢手術の方が助成金が低い傾向にあります。
ちなにみ、助成金制度を利用するには頭数に制限があったり、助成金制度の対象になる動物病院が限られているため、すべての動物病院が対象というわけではありません。
もちろん、申請できる期間なども限られているため、助成金制度の利用を検討するのであれば、お住いの地域が対象かどうかや申請方法など、各市町村に問い合わせ必ず調べておきましょう!
猫の『助成金制度』を受けるには?申し込み手順
もし、お住いの市町村で助成金制度が対象であれ、少しでも費用を安くして去勢&避妊をしたいですよね。
それでは、実際に去勢手術&避妊手術で助成金を受けるには、どのような手順で申し込みを行えば良いのでしょうか。
ここでは、大まかではありますが(各市町村によって異なるため)助成金制度を受けるための流れを紹介していきます!
助成金の手順
- 助成金制度対応の動物病院へ問い合わせる
- 指示に従い診察や予約を取る
- 市町村指定の書類に必要事項を記入する
- 手術後の耳カット写真と領収書を持参し、市町村の指定窓口へ提出する
- 助成金が振り込まれる
このような手順で申し込みをするようになります。
助成金制度を利用する場合、耳カットはほぼ必須になると考えてよいでしょう。その他の細かい基準は、各市町村によって異なるため、申請前に必ず確認をしましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
去勢&避妊にはいろいろな意見があるため、中には反対の方もいるかもしれません。
ただ、望まぬ病気を未然に防ぐことで、健康寿命を延ばしてあげることができるのであれば、価値のある行為なのではないかとも思えます。
もし、去勢&避妊を考えているのであれば、助成金制を利用してみてはいかがでしょうか?
お住いの地域が助成金制度対象か分からない場合は、各市町村のホームページから調べてみて下さい。
もしかすると、去勢手術・避妊手術費用を安くすることができるかもしれませんよ!
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