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猫はゲージ飼いしても大丈夫?おすすめしない理由とゲージを上手く使うコツとは?猫のゲージ飼いの注意点とメリット・デメリットもご紹介!

猫はゲージ飼いしても大丈夫?おすすめしない理由とゲージを上手く使うコツとは?

猫を室内で放し飼いするのは苦労が多い

家の中で猫を放し飼いしている飼い主さんは数多くいます。

しかし、室内で猫を放し飼いしていると、壁や家具をボロボロに引っかいたり、部屋の中の物を荒らしたりといった問題行動を起こしがちです。

私が飼っている猫もしょっちゅうイタズラをするので、猫に振り回されて苦労するお気持ちはよく分かります。

そのため、飼い主さんによっては「猫をゲージ飼いしたい」と考える人もいることでしょう。

とはいえ、うさぎやハムスターといった小動物とは違い、猫をゲージ飼いしている人は少ないので、本当にゲージ飼いをして良いのか迷ってしまいますよね。

そんな飼い主さんのために、この記事では猫のゲージ飼いについて詳しく解説していきます。

この記事を読めば、猫をゲージ飼いすべきかどうか、きっと答えが見えてきますよ!

猫のゲージ飼いのメリットやデメリット、猫をゲージ飼いする際の注意点や、ゲージのおすすめ活用方法などを紹介していくので、猫をゲージ飼いしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

猫はゲージ飼いに向いていない生き物!?その理由とは?

猫はゲージ飼いに向いていない生き物!?その理由とは?

「そもそも、猫はゲージ飼いできるのか」というお話からしていきましょう。

結論からいうと、猫のゲージ飼いは可能ではあります。

しかし、狭いゲージの中に長時間閉じ込めてしまうと、猫のストレスが溜まってしまうため、猫をゲージ飼いするのはおすすめしないです。

本来であれば、猫は広い外の世界を駆け回って、ねずみや鳥といった獲物を捕まえる生活を送ります。

つまり、猫は狭い空間の中でじっとしていられるような生き物ではないのです。

そのような習性を持っているにも関わらず、猫をゲージの中に閉じ込めてしまうのは、猫のストレスに繋がってしまいます。

猫をゲージ飼いする場合の『4つのメリット』

猫をゲージ飼いする場合の『4つのメリット』

猫にとって負担がかかりやすいゲージ飼いですが、実は猫をゲージ飼いすることで得られるメリットもいくつかあります。

ゲージ飼いのメリット

 

  1. 危険なものから猫を守ることができる
  2. 災害時にスムーズに避難できる
  3. 猫同士を接近させないようにできる
  4. 室内を荒らされなくて済む

ゲージ飼いをすることによって、様々な問題行動を回避できるのです。

それでは、具体的な内容について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

【メリット①】危険なものから猫を守ることができる

鋭利な道具、猫が食べたら危険な食べ物、首や手足を引っ掛けやすい紐状の物など、家の中には猫にとって危険なものがたくさん置いてあります。

室内で猫を離し飼いする場合、このような危険なものは全て、猫の手が届かない場所に保管しなくてはいけません。

しかし、ゲージ飼いをするのであればわざわざ危険なものを厳重に保管しなくても、猫を危険から守ることができます。

【メリット②】災害時にスムーズに避難できる

室内で放し飼いをしている猫の場合、災害時に猫の避難で手こずる可能性があります。

一刻も早く猫をゲージに入れて一緒に逃げなくてはいけないのに、ゲージに慣れていないことに加え、災害によるパニックのせいで、ゲージに猫を入れることに苦労するかもしれません。

しかし、日頃からゲージ飼いをしておけばゲージに慣れているため、猫をゲージの中にすぐに入れて、スムーズに避難しやすいです。

【メリット③】猫同士を接近させないようにできる

猫を多頭飼いしていると、猫によっては「相性の悪いコンビ」が発生する可能性もあります。

顔を合わせる度に喧嘩をしたり、唸り合ったりするようであれば、どちらか片方をゲージ飼いすることによって、猫同士のトラブルを回避することが可能です。

【メリット④】室内を荒らされなくて済む

猫をゲージ飼いした場合、先述したように「室内の様々な場所を引っかく」「室内に置いてある物でイタズラする」といった問題行動をなくすことができます。

室内を荒らされることに困り果てている場合は、ゲージ飼いをすることによって解決できるのです。

猫をゲージ飼いする場合の『3つのデメリット』

猫をゲージ飼いする場合の『3つのデメリット』

ゲージ飼いのメリットがある一方で、当然デメリットも存在します。

ゲージ飼いのデメリット

 

  1. 猫のストレスが溜まりやすい
  2. 運動不足になりやすい
  3. 肥満になりやすい

ゲージ飼いをすることによって、猫の体や心に大きな負担をかけてしまう可能性があります。

猫のゲージ飼いを検討中の方は、デメリットもしっかりと把握した上で結論を出すようにしましょう。

【デメリット①】猫のストレスが溜まりやすい

先述したように、猫は狭い空間で生活するような生き物ではないため、ゲージ飼いすることによってストレスが溜まる可能性が大きいです。

特に、ゲージ飼いに慣れていない猫に突然ゲージ飼いを強要してしまうと、環境の変化のせいで大きなストレスを抱え込んでしまうことも考えられます。

【デメリット②】運動不足になりやすい

ゲージの中にいる時間が増えると、動き回れる範囲が狭くなってしまう関係で運動不足になりがちです。

室内で放し飼いにしていれば勢い良く走ったり、部屋と部屋を行き来したりすることができます。

しかし、ゲージの中にいるとそのような行動はなかなかとれません。

【デメリット③】肥満になりやすい

ゲージ飼いをして運動不足になってしまうと、足腰が弱りやすくなるだけでなく、肥満になりやすいといったリスクも発生します。

猫の肥満は糖尿病や脂肪肝、心筋症といった深刻な病気を招く恐れがあるため、ゲージ飼いをするのであれば、肥満対策を考えなくてはいけません。

猫のゲージはどのように活用すべき?『使い方のコツ』は3つ!

猫のゲージはどのように活用すべき?『使い方のコツ』は3つ!

猫のストレスや病気予防を最優先に考えるのであれば、猫のゲージ飼いはおすすめしないです。

しかし、一時的に猫をゲージに入れるだけであれば、猫にとってゲージが快適な空間になることもあるのです。

ということで、おすすめのゲージの「使い方のコツ」を紹介していきます。

【使い方①】隠れ家や隔離部屋として使う

すでに家の中に先住猫がいる状態で、さらに新しい猫を家族として迎え入れる場合、新入り猫は見慣れない家や見知らぬ飼い主さん、そして見知らぬ先住猫に囲まれることになります。

慣れないものばかりに囲まれて、びっくりしてしまう猫も少なくないため、「隔離された安心できる場所」として猫にゲージを与えて、しばらくの間はゲージの中で過ごさせると良いでしょう。

徐々に慣れてきてリラックスした様子を見せるようになってきたら、家の中を散策させてあげたり、先住猫とコミュニケーションをとらせてあげたりするのがおすすめです。

また、猫によっては来客を嫌う可能性があります。

そのような臆病な猫を飼っている場合は、ゲージの扉を開けっ放しにしておき「出入りが自由にできる隠れ家」として猫にゲージを与えてあげると良いでしょう。

逃げ場所があることによって、猫の精神的ストレスを軽減することができます。

【使い方②】病気や怪我で安静にしなくてはいけない時に使う

猫が病気や怪我をして治療をした際、獣医師から「しばらくは安静にしておくように」と言われることがあります。

しかし、室内で放し飼いにしていると、猫はからだの状態に関係なく走り回ったり、遊んだりする可能性があるのです。

そうなってしまうと、すぐに治るはずの病気や怪我が長引いてしまうことも考えられます。

そのような状態を回避するために、一時的に猫をゲージに入れて安静に過ごさせると良いでしょう。

【使い方③】車で猫を移動させる際に使う

車を持っている飼い主さんの場合、動物病院に行く時や引っ越しをする時などに、猫を車に乗せることもあるでしょう。

そのような時に、キャリーバッグに猫を入れて車に乗せるのも悪くはありませんが、可能であればゲージの中に猫を入れて車で運んだ方がおすすめです。

キャリーバッグよりもゲージの中の方が広くて快適です。

それに、いつも使用している猫用トイレなどを設置できる広さのゲージであれば、慣れ親しんだ環境で排泄することができます。

どうしても猫をゲージ飼いしたい場合の『5つの注意点』とは?

どうしても猫をゲージ飼いしたい場合の『5つの注意点』とは?

様々な事情から「どうしても猫をゲージ飼いしたい」と考えている飼い主さんもいることでしょう。

猫をゲージ飼いすることを決意しているのであれば、以下のような注意点を守った上で飼ってあげましょう。

注意点

 

  1. できるだけ大きくて高さのあるゲージを使う
  2. 室内で放し飼いする時間も作ってあげる
  3. 肥満になりにくいキャットフードを食べさせる
  4. ゲージ内に猫用おもちゃを入れてあげる
  5. ゲージの設置場所にも注意する

このような注意点を守ることによって、ゲージ飼いのデメリットの項目で先述した猫のストレスや運動不足、肥満といったリスクを軽減することができます。

それでは、さっそく具体的な注意点の内容について、紹介していきます。

【注意①】できるだけ大きくて高さのあるゲージを使う

ゲージの中で猫が少しでも多く動けるように、できるだけ大きくて高さのあるゲージを使ってください。

特に、猫は高い場所に登ることを好む生き物なので、3階建てや4階建てタイプのゲージがおすすめです。

1階は猫用トイレ、2階は猫用おもちゃで遊ぶスペース、3階はごはんと水を設置する場所といったように、階ごとにそれぞれの空間を作ってあげるとさらにベストです。

【注意②】室内で放し飼いする時間も作ってあげる

ゲージ飼いをしていたとしても、室内で放し飼いにする時間を作ってあげてください。

そうすることによって、猫のストレスや運動不足を大幅に解消することができます。

また、室内で放し飼いをしている時は、猫用おもちゃで遊ばせてあげたり、思いっきり走らせてあげたりすることが大事です。

ゲージの中ではできないことを、思う存分させてあげましょう。

「室内で猫がイタズラしないか心配」という人は、猫から目を離さないように見張っておくことをおすすめします。

【注意③】肥満になりにくいキャットフードを食べさせる

ゲージ飼いによる肥満を回避したいのであれば、運動だけでなく食事にも気を遣う必要があります。

室内飼い用と書かれたキャットフードや、カロリー控えめのキャットフードを与えるようにしましょう。

また、体重をこまめに計っておいて、肥満気味になりはじめたら食事量を見直すといった工夫を取り入れることも大切です。

【注意④】ゲージ内に猫用おもちゃを入れてあげる

ゲージの中でもストレスや運動不足を解消できるように、猫用おもちゃを置いておきましょう。

猫用のボールを置いたり、猫じゃらしをゲージ内でぶら下げてあげたりといった工夫をすることにより、ゲージの中でも猫が楽しく過ごせます。

ただし、誤飲する可能性があるサイズの小さいおもちゃや、猫の手足に絡まってしまう危険がある紐状のおもちゃは猫に与えないようにしましょう。

【注意⑤】ゲージの設置場所にも注意する

ゲージの設置場所にも注意が必要です。猫のことを考えて、最低でも以下の条件に当てはまる場所にゲージを設置してください。

設置場所

 

  • 寒暖差が激しくない場所
  • 窓が近い場所
  • 飼い主さんがよく見える場所
  • 嫌いな猫や人物と遭遇しない場所

エアコンの目の前や直射日光が当たりやすい場所は、寒暖差が激しいのでゲージを設置することはやめましょう。

また、猫は窓の近くに行って、外の様子を見たがる性質を持っています。

外の様子を見ることによって気分転換にもなりますし、ストレス解消にも繋がりやすいので、できるだけ窓際に近い場所にゲージを設置すると良いです。

また、猫はとても繊細な生き物なので、大好きな飼い主さんの姿を見ると安心できますし、反対に嫌いな猫や人間を見ると不安を覚えます。

そのようなことも考慮して、ゲージの設置場所を考えましょう。

まとめ

猫のゲージ飼いはおすすめできませんが、ゲージを上手く活用すれば猫の生活環境をさらに良くすることができます。

猫にとってどのような飼い方が一番良いのか考えた上で、適切にゲージを活用していきましょう。

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