猫ちゃんが体をかゆがる時は、単に乾燥して体をかくこともありますが、
「病気」や「アレルギー」「ノミダニ」「アトピー性皮膚炎」などが原因の場合もあるので要注意!
そこで今回は、猫が首をかゆがる、全身をかゆがるケースなど、それぞれのケースについてお話したいと思います。自宅で簡単にできる対策方法も紹介していくので、しっかり猫ちゃんの体調管理をしていきましょう!
この記事では、
- 猫が体をかゆがる原因
- 猫が体をかゆがる場合の対策方法
猫が体をかゆがる場合の原因とは?(首や全身)
まず、猫ちゃんが後ろ足で体をかくのはごく普通のことです。
そのため1日に数回見る程度なら問題はありません。
ですが「同じ場所ばかり」「激しくかいている」となると、こういった原因が考えられます。
かゆがる原因
- ノミダニ
- 皮膚病
- アレルギー
- アトピー性皮膚炎
これ以外にもありますが、こういったことが原因となることが多いので、それぞれ詳しく説明していきます。
「ノミダニ」や「皮膚病」が原因の場合
ノミダニに感染すると猫ちゃんは激しくかゆがります。
ノミダニの種類によってはかゆさが弱いものもありますが、ノミダニに感染したときの特徴はこのようなことがあります。
ノミダニの症状
- 頻繁に体をかゆがる
- フケや抜け毛が増える
- 脱毛になることもある
ノミダニが原因の場合
猫ちゃんがダニやノミに感染すると全身をかゆがるようになります。
全身をかく仕草も見られますが、特に首回りや尻尾周りにダニノミいること多いため、よく首をかく、尻尾周辺を自分で噛むようになります。
人間も噛むダニもいるため、飼い主さんも痒いのであればダニなどが原因である可能性が高いです。この場合は対策をして病院へ連れていきましょう。
ノミダニが原因で「皮膚病」に!
また、ノミダニが原因で皮膚病となることがあります。
中でも猫ちゃんに多い「疥癬(かいせん)」という皮膚病は、「耳から顔、首」と広がることが多く、顔から首周辺にかけて痒がる仕草があれば要注意です。
疥癬(かいせん):ヒゼンダニというダニが寄生する事によって起こる皮膚病
皮膚病はノミダニ以外が原因であることもありますが、首や全身をかゆがるようなものであればノミダニの可能性が高くなっています。
そしてノミダニの皮膚病になると、このような症状が起こりやすくなります。
ノミダニの皮膚病の症状
- 自分でかきむしるためにカサブタができる
- 肌に赤い湿疹がでる
猫ちゃんがノミダニ感染、またはノミダニにより皮膚病になった場合は、全身、または首や背中周辺といった部分をかゆがることが多いです。
脱毛になる、カサブタができるといったことも多いので、注意深くチェックするようにしましょう。
「アレルギー」や「アトピー」が原因である場合
猫ちゃんも人間と同じようにアレルギーとなり、体をかゆがることがあります。
更に、そのアレルゲンが原因となってアトピー性皮膚炎となることも!
アレルギーの種類と症状
アレルギーにも種類がありますが、かゆみが起こりやすいアレルギーにはこんなことがあります。
かゆみが出るアレルギー
- 食物アレルギー
- ハウスダストアレルギー
- 金属アレルギー
こういったアレルギーがある、またはアトピーがある場合にはこのような症状がでやすいです。
アレルギーやアトピーの症状
- 部分的、または全身にかゆみがある
- 赤みのある湿疹がでる
- 肌がただれる
また、アレルギー症状が酷い場合は明らかに元気がなくなる、動きが鈍いといったことも起こるので、すぐに病院にいくようにしましょう。
アレルギーには種類も多いため、アレルギーやアトピーを疑う場合は病院で診断するのがおすすめです。
金属アレルギーになる猫ちゃんは多くはありませんが、発症すると金属に触れた部分が赤くなり痒みを伴います。
金属のついた首輪をしていて首がかゆくなり、そこで始めて気づくといったケースもあります。
首輪をしていて首元に異常がある場合は、いったん外して様子を見ていきましょう。
アレルギーやアトピーになる原因
そして、猫ちゃんがアレルギーやアトピーになる原因は、このようなことが関係しているといわれています。
アレルギーやアトピーになる原因
- 遺伝
- 皮膚機能の衰え
- ストレスや環境
遺伝は生まれつきなので、できるだけ症状がでないようにしてあげる必要があります。
皮膚機能の衰えは、肌の代謝がうまくいかないことから起こります。
水分と油分のバランスがよくないと皮膚の機能が衰えてしまい、それによりアレルゲンに対抗する力が弱くなってしまうのです。
更にストレスや環境によってもアレルギーになることもありますから、猫ちゃんが快適な暮らしができる空間をつくってあげましょう!
猫が体をかゆがる場合の対策方法
猫ちゃんが体をかゆがるときは何かしらの対策をする必要があります。
病院に行くのが一番ですが、自宅で行える対策もいくつかあります。
しかし、自宅で対策をして改善しない場合や症状が酷い場合には、すぐに動物病院へ連れていくのがおすすめです。
ノミダニは完全に駆除するのが難しいですし、アレルギーや皮膚病などは対処ができないことがほとんどなので動物病院に連れていきましょう。
動物病院で薬をもらった方がいいの?
猫ちゃんが激しくかゆがる場合、動物病院に行くのが一番安心です。
その理由は以下のことがあります。
病院に行った方がいい理由
- 素人では原因を特定できないことが多い
- 市販の薬よりも病院の薬の方が効果が高い
金属アレルギーであれば首輪を外すだけで症状が改善しますが、それ以外の場合は素人だと判断が難しいです。
だいたいの原因が分かったとしても判断が正しいとは限りませんし、病院の薬の方が効果が高いのは間違いありません。
アレルギーやアトピーであれば、まずは診断をしてもらわなければ対策を行うこともできません。
病院では症状や病気に合わせて薬を出してくれるので、一番安心で確実な方法です!まずは病院へ行き、薬を出してもらうようにしましょう。
自宅でできる3つの対策方法
猫ちゃんが体をかゆがる原因は様々です。
そのため症状が軽い場合、肌に湿疹などがでていない場合は自宅で対策をすることもできます。
自宅でできる対策
- 湿度を調整
- ストレスを与えない
- 小まめな掃除
【対策①】湿度の調整
猫ちゃんは病気やノミダニが原因ではなくても、乾燥していると体がかゆくなることがあります。
乾燥していると人間も体がかゆくなりますから、これは想像しやすいですね。
乾燥は肌を敏感にするため、肌にトラブルがおきやすくなり、かゆみを感じやすくなります。
猫ちゃんの適切な湿度は40~60%とされています。
しかし40%よりも低くなるとこういったことが起こりやすいです。
- 毛艶が悪く、パサついている
- フケが多くなる
- 猫を触ると静電気が発生する
このようなこともあるのであれば、まずは加湿を行っていきましょう!
【対策②】ストレスを与えない
猫ちゃんが体をかく、グルーミングをするのは心を落ち着かせるという意味合いもあるといわれています。
ストレスを感じて体がかゆくなり、更に自分を落ち着かせるために体をかいているということですね。
実際に皮膚病を疑って病院へいくも何も問題がなく、ストレスだと診断されるケースも多いのです。
猫ちゃんがストレスを感じているときにできる対策は、このようなことがあります。
ストレスへの対策
- 構いすぎないようにする
- 落ち着ける場所をつくる
- 窓の外を見られるようにする
- 自分で遊べるような環境をつくる
猫ちゃんは構いすぎるとストレスを感じることが多いです。
まだ買い始めて間もない、引っ越しをしたなどの場合には極力構わないようにして、猫ちゃんから来たときだけ構うようにしてあげましょう。
また、自分の時間が必要な猫がほとんどなので、自分だけで過ごせる環境づくりをしてあげることも対策となります。
【対策③】小まめな掃除
猫ちゃんがいると抜け毛があるため、それを餌にするダニなどが繁殖しやすくなります。
人間と同じようにハウスダウトも猫ちゃんには良くありませんし、アレルギー持ちであれば自宅をキレイにしておかなければ症状がよくなりません。
できれば毎日掃除機をかけ、それが無理なら猫ちゃんがよくいる場所だけでもコロコロをするなどして対策していきましょう。
まとめ
猫ちゃんが体をかゆがる原因には色々なことがあります。
ダニやノミ、アレルギーや病気など、素人判断はできないこともあります。
首をかゆがる場合はダニのことも多いですし、首輪が原因のこともあります。
全身をかゆがる場合も同じくダニやノミ、皮膚炎など色々なので、肌をチェックしつつ自宅でできる対策をしながら病院へ行くのがおすすめです。