「猫の発情期は大変だと聞いたことがあるけれど、実際のところどうなの?」
「そもそも、猫の発情期っていつ始まるの?時期とかあるの?」
「発情期になったサインとかあるの?」
などなど
猫の発情期には私たちの知らない不思議がたくさんあります!
この記事では、
- 猫の発情について
- 猫の発情期のサイン
- 猫が発情する時期
- 発情期の期間(いつからいつまで)
- 発情期の注意点と対策方法
猫の発情について
猫の発情は、成熟したオス猫とメス猫であれば、生涯にわたり発情をします!
猫の発情が始まる年齢は、いつから?
発情が始まる目安 | |
オス猫 | 「生後6か月」以降 |
メス猫 | 「生後10か月」以降 |
もちろん、品種・個体差・飼育環境・季節によっても多少の差が生じてくるため中には「生後1年」を経過して初めて発情を迎える猫もいます。
メス猫が発情することで、オス猫も発情する!
ちなみに、発情中のメス猫は、フェロモンを出すことによってオス猫を誘発します。
そのフェロモンにつられて、オス猫は発情するため、実はオス猫には繁殖期がないんです。
つまり、メス猫次第の受け身体勢といったところなんです。
また、なんとも悲しいのが、気に入らないオス猫の交尾は受け入れてもらえないということころです。
交尾の主導権は、すべてメス猫が握っているという、これまた残念なオス猫ですね。
猫の発情期のサインって?
猫は発情するとすぐに分かる!なんて言われますが、一体どのような変化があって発情に気付くことができるのでしょうか?
ここでは、オス猫とメス猫の発情のサインをいくつか紹介していきます。
オス猫の発情サイン
オス猫の初めての発情は、「生後6ヵ月」を過ぎた頃から
ただし、すでに説明した通りオス猫はメス猫のフェロモンによって発情するので、身近にメス猫がいないと以下のようなサインはなかなか見られないかもしれません。
ちなみに、発情を迎えたオス猫は、以下のような行動が見られるようになります。
発情のサイン
- やたらと外を気にする
- 少し攻撃敵になる
- スプレー行為が増える
外を気にして、攻撃的になる
外で暮らす野良猫ちゃんのオス同士が、すごい声を出してケンカをしているところを見聞きしたことはありませんか?
実はこれ、メス猫をめぐって争奪戦が繰り広げられているんです。
このように、メス猫が出すフェロモンで発情したオス猫は、すぐにでもメス猫の元に行きたいがために、外を気にしたり攻撃的になることがあるんです。
スプレー行為が増える
また、この中でもとくに問題視されるのがスプレー行為です。
スプレー行為は、オス猫の特徴でもあるマーキングのことを言うのですが、発情中のオス猫は、自分の縄張りを知らせるために通常よりもニオイが強いおしっこをいたるところにまき散らします。
オス猫にとってみれば自然な行為ではあるのですが、人間社会で生活する上では問題行動の1つとして捉えられています。
メス猫の発情サイン
メス猫の初めての発情は、「生後10か月」を過ぎた頃から
後程、詳しく説明しますが初めての発情期を迎えた後は、それ以降年に2~3回の発情期を迎えるようになります。
ちなみに、発情を迎える1~3日前くらいから、メス猫は以下のような行動を取るようになります。
発情のサイン
- 運動量が増える
- やたらと甘えてくる
- 大きな声でオス猫を呼ぶ
運動量が増える
発情期になると、ホルモンバランスが変わるために運動量が増えると言われています。
そのため、いつもより運動したり動き回ることが多いと、もしかして発情?と思って良いかもしれません。
やたらと甘えてくる
さらに、発情期を迎えるメス猫は、やたらと飼い主さんに対して甘えてくるようになります。
膝の上に座ってみたり、足元に寄り添ってみたりしながら、身体をこすりつけてきます。
通常の状態では見られない行為なので、運動量が増えることに気付かなくても、この甘える行為で気づく方も多いですよ!
大きな声でオス猫を呼ぶ
そして最後に、オス猫同様にとくに問題視させるのが、オス猫を呼ぶ大きな鳴き声です。
実はこの鳴き声、メス猫がオス猫を惹きつけることを目的としているので、いつもよりも低く大きな声で気が済むまで鳴き続けるんです。
外で暮らす野良猫ちゃん達が、お互いに鳴き合っている声を聞いたことはありませんか?
聞いたことがある方なら分かるかもしれませんが、とても大きな声でうるさいなぁ…と思ってしまった方も居るのではないでしょうか。
もちろんこの行為も、猫にとってみれば自然な行為ではあるのですが、人間社会で生活する上では問題行動の1つとして捉えられているんです。
猫の発情期の「時期」は何月ごろ?
それでは、猫が発情する時期はいつ頃なんでしょうか?
実は、猫にもタイミングというものがあり、おおよそではありますが発情期の時期が決まっています。
発情する時期は、1年に2回!
発情する時期 | |
1回目の発情時期 | 2~4月 |
2回目の発情時期 | 6~8月 |
実は、猫の発情期は、1年間の内で「2回」!
「2~4月」「6~8月」の2回発情する時期があります。
この時期に発情するのには理由があり、
交尾に成功し出産をする頃が、ちょうど暖かい季節で食料も豊富にあり体力も温存しやすいからなんです。
その証拠に、寒い場所では発情期が遅れる傾向にあると言われていますし、常に暖かい環境で生活をしている家猫は、1年中発情をしている…なんてこともあるんです!
猫の発情期の「期間」は、いつから始まっていつ終わる?
それでは、発情期を迎えた猫は、どれくらいの期間(いつからいつまで)発情をしているのでしょうか?
実は、オス猫とメス猫で発情の期間も異なるんです!
オス猫が発情する期間
オス猫は、メス猫のフェロモンによって発情します。つまり、初めて発情を迎えると一生発情し続けるということです。
メス猫が発情する期間
オス猫とは異なり、メス猫には発情期の期間があります。メス猫の場合、発情期は4~10日程で、交尾があれば24時間以内に発情期が終わりますし、交尾がなければ発情期が少し長引くこともあります。
参考:猫は繁殖力が高い理由
ちなみに、猫は繁殖力が高いって聞いたことはありませんか?実は、これには興味深い理由があったんです!
私たち人間は、生理周期があり、排卵日になると自然に排卵をします。犬の場合、繁殖期に入ると自然に排卵をします。
しかし、猫はちょっと違うんです!猫の場合、交尾の刺激で排卵をするんです。
実は、オス猫のペニスにはたくさんのトゲが生えていて、このトゲが交尾の際に膣を刺激することで排卵をするんです!
また、1回に4匹以上生まれることもよくあるので、猫は繁殖力が高いと言われているんです。
発情期の注意点と対策方法
このように、発情期を迎えた猫は、通常とは違う行動を取るようになるため、その接し方に困ってしまう方も多いと聞きます。
それでは、発情中の場合どのような点に注意をして生活をしていけばよいのでしょうか?
ここでは、発情期の注意点と対策方法を紹介していきます!
【オス猫の発情期】の注意点と対策
オス猫が、発情中かも?と思うような行動を取るようになったら、以下の2点に注意して生活をしましょう。
対策
- メス猫に会わせない
- またたびを使う
メス猫が出すフェロモンは数km離れていても感じることできると言われています。
そのため、できるだけ外の環境を見せないようにしたり、日頃から散歩に行く子の場合は散歩を控えるようしましょう。
また、猫が好きなまたたびを与えることで、一時的に発情中の問題行動が抑えらえるそうです。ただし、与えすぎは要注意です!
【メス猫の発情期】の注意点と対策
メス猫が、発情中かも?と思うような行動を取るようになったら、以下の2点に注意して生活をしましょう。
対策
- 綿棒で疑似交尾
- シャワーをかける
発情中のメス猫が鳴き続けていて何とかしたい時など、綿棒を膣に入れ優しく刺激することで鳴き止むことがあります。
疑似交尾をすることで落ち着く現象なのですが、むやみやたらに行うと膣を傷つけてしまうこともあるため、注意が必要です。
また、一時的な対処方法として猫の体にシャワーをかけたり霧吹きで水をかけるといった方法もあります。
体が濡れることで、毛づくろいをするので、その間落ち着かせることができるのですが、水でぬらすという事はストレスを与えるということにも繋がるので、やりすぎは禁物です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たち人間や犬とは異なり、猫の発情はちょっと独特で不思議なことががたくさんありましたね。
時に問題行動も言われる猫の発情、発情というメカニズムを知りうまく対処することで、猫との暮らしがもっと楽しくなるかもしれませんよ!