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猫から人にうつる病気・感染症には要注意!その症状や死亡事例とは?風邪だと思って油断していると死に至ることもあるんです!

猫から人にうつる病気・感染症には要注意!その症状や死亡事例とは?

「猫の病気って、人の赤ちゃんにも感染したりするかなぁ?」
「免疫力の弱い高齢者の場合はどうなの?」
「猫の病気の中で、人にうつる怖い病気ってあるの?」
などなど。

猫ちゃんが病気になった場合、人にもうつってしまうのか心配な人も多いのではないでしょうか。

特に、赤ちゃんや高齢者がいるご家庭の場合は心配になりますよね。

スバリ!知っておいてほしいのが、猫の病気の中には「人に感染する病気もある!」ということです。

この記事では、

  • 猫から人にうつる病気・感染症の症状や原因、対策
  • 猫から人にうつる病気で死亡するケース
  • 逆に、人から猫にうつる病気は?
についてお話したいと思います。

猫から人にうつる病気・感染症を知っておこう!症状や原因、対策とは?

猫から人にうつる病気・感染症を知っておこう!症状や原因・対策とは?

猫を初めて飼う人からすると、家の中と外を自由に歩く猫や、トイレにいった足でそのまま布団に入ってくる・テーブルの上に乗るといった行為が、衛生上どうなのかな…?と、不安になる方も多いかもしれません。

特に、免疫力が低い小さいお子様やご高齢の方かがいるご家庭では、尚更ではないかと思います。

猫を初めて飼う人にとっては、こうした些細なことでも不安になってしまうものです。

そんな不安を抱えている方に知っておいて欲しいのが、猫から人にうつる病気があるということです。

それでは実際にどのような病気があるのでしょうか。ここでは、猫から人にうつる病気を説明していきます。

ノミによる感染

ノミによる感染とは

猫から人にうつる病気の代表例ともいえるのが、【ノミ】です。

 

ノミは、人獣共通感染症で、とくに多いのがネコノミによる感染です。

 

ノミは、5月~秋頃までの比較的暖かい時期に活動をし、主に湿気があって暗いところを好んで生活します。

 

本来は猫に寄生する生き物なので、猫への感染を経て、私たちも刺すようになるのです。

症状

ノミに刺されると、蚊に刺された時以上に強いかゆみに襲われます。

 

また、中には赤く腫れあがったり水ぶくれになることも多く、刺された中心には噛み後が残るため、蚊とは違うことにすぐに気づきます。

 

また、蚊と違い1箇所刺すとその近くをまた刺す習性があるので、刺された後が近くに集中しているのも特徴です。

 

ちなみに、このかゆみは数日間続くと言われています。

うつる原因

基本的には、猫に寄生をしたノミが人に移って刺したり、室内で繁殖したノミから感染することがほとんどです。

対策&予防

ノミに刺されたら、アルカリ性の石鹸でよく洗い流しましょう。

 

なぜなら、ノミが刺す時に注入する唾液が酸性のため、アルカリ性の石鹸で洗うことで中和されるからです。

 

また、市販で販売されいるかゆみ止めなども有効です。

 

ノミへの感染を予防するためには、感染源である猫のノミ予防を行うことが大切です。

 

とくに、外へお散歩する猫ちゃんや、野良猫ちゃんをお家にお迎えする際は、必ず予防薬を塗布または摂取しましょう。

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症とは

トキソプラズマ症は、人獣共通感染症と言われ、原虫の一種であるトキソプラズマに感染することで発症する病気です。

症状

トキソプラズマに感染すると、免疫力の有無によって以下に挙げる症状が見られるようになります。

免疫力がある場合

免疫力がある人であれば、リンパ節の腫れ・発熱・疲れ・筋肉痛といった風邪のような症状が1ヶ月程続きます。

免疫力がない場合

免疫力が低下している場合、病原体が活性化してしまい、脳・神経・心臓・肺・肝臓・眼球といったあらゆる器官に悪影響を及ぼす可能性があります。

うつる原因

トキソプラズマ症の感染経路は、トキソプラズマを含む猫の便を、何かしらのルートで口腔内に入ることで発症します。

 

排泄物の掃除・公園の砂場・畑の野菜…、色々な場所が感染経路と言えます。

 

また、母体の胎盤を経由して発症することあるので、妊娠中に猫と接触することがある方は注意が必要です。

対策&予防

トキソプラズマ症を発症した場合ですが、基本的な治療は免疫力が低下している人に対して行われることが多いので、免疫力がある人はとくに治療は行わない場合が多いです。

 

また、トキソプラズマ症に関する予防薬は、今現在ではありません。

 

そのため、予防する場合は日頃から手洗いを心掛けることや、食物に関しては野菜であれなよく洗ってから食べることが大切でし、肉類であればよく加熱することです。

 

妊婦の場合ですが、妊娠したら愛猫にトキソプラズマの病原体を保菌しているかの検査をすることをおすすめします。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症とは

真菌の一種とされる皮膚糸状菌に感染することで発症する病気で、【皮膚糸状菌症】や【白癬】と呼ばれています。もしかすると、白癬といえば分かる方も多いかもしれません。

症状

皮膚糸状菌に感染すると、猫であれば顔・耳・四肢の一部に円形の脱毛が生じます。

 

また、脱毛の周りに、フケやかさぶたが見られるようになるのですが、悪化するとかさぶたの部分に赤い湿疹もできます。

 

ちなみに、私たちも同様で、皮膚が円形に炎症しかさぶたが見られるようになります。

 

独特の円形をしているので、異変にすぐ気づきやすいです。

うつる原因

皮膚糸状菌に感染源は、皮膚糸状菌に感染している猫に接触することで感染します。

 

また、公衆浴場やプールを通じて感染することもあります。

 

免疫力がある場合は、菌の増殖を防ぐことができますが、免疫力が低下している場には増殖を防ぐことができず、私たちにも症状が現れるようになるのです。

対策&予防

感染をした場合、普通の抗生物質では効かないため、抗真菌薬の内服や外用薬を使用して治療を行います。

 

また、猫からの感染を予防するためには、感染の可能性がある野良猫を不用意に触らないことや、触ってしまった場合は手洗いを徹底することが大切です。

 

もともと免疫力が低いお子様やご高齢の方はとくに注意が必要です。

【危険な感染症】猫から人にうつる病気で死亡するケース!

猫から人にうつる病気があるということは既に説明しましたが、中には感染症で死亡するケースもあります。

免疫力があれば症状は軽度で済むことが多いですが、免疫力が低い小さなお子様やご高齢の方はとくに注意が必要です。

【危険】パスツレラ症

パスツレラ症とは

パスツレラ症とは、人獣共通感染症と言われ、パスツレラ属菌が原因で発症する病気です。

症状

パスツレラ症を発症すると、原因である箇所の腫れや赤みと共に、リンパ節の腫れ・発熱などの層状を発症します。

 

とくに免疫力が低い方が発症すると、敗血症や骨髄炎などをい発症し死亡してしまうこともあるので大変危険です。

うつる原因

パスツレラ症は、犬や猫に噛まれたり引っ搔かれたりるすことで発症します。

 

ちなみに、パスツレラ菌は、猫が約100%・犬がが約75%保菌している言われています。

 

また、犬猫との食器の共有や、口に触れることでも発症する可能性があると言われています。

対策&予防

猫に引っ掛かれたり噛まれたりした場合、抗生物質を早めに内服することで症状を抑えることができます。

 

そのため、噛まれたり引っ掛かれたりした場合は、早急に傷口を洗い消毒をし、病院を受診することをおすすめします。

 

パスツレラ症を予防する1番の方法は、噛まれたり引っ掛かれたりしないことです。

 

また感染の可能性のある食器の共有や人の口を舐めさせる行為も止めましょう。

 

とくに、糖病病・肝障害・免疫不全などの病気を治療している方は、パスツレラ症に感染することで症状が悪化することがあるため気を付けましょう。

【危険】Q熱

Q熱とは

「Q熱」は、人獣共通感染症と言われ、変性細胞内寄生体とされるコクシエラ菌に感染することで発症する病気です。

 

英語では、【Query Fever】と表記するのですが、この病気の下人がなかなか解明されなかったことら、【Q熱】と名付けられました。

症状

潜伏期間である2~3週間を経て、発熱・頭痛・筋肉痛・全身倦怠感といったインフルエンザのような症状が現れます。

 

そのため、症状が悪化することで肺炎や肝炎などの症状も出てくるため、免疫力が低いお子様やご高齢の方は注意が必要です。

うつる原因

コクシエラ菌をもつダニが猫を指すことで猫が感染し、感染した猫の排泄物を私たちが片付けることで飛沫感染や経口感染をします。

 

とくに猫の場合、感染しても症状が出ない不顕性感染が多く、私たちが感染して初めて気づくこともあります。

対策&予防

すでに説明しましたが、猫はQ熱の症状が出ないため、私たちが感染することで初めて気づくことも多いです。

 

急性のQ熱であれば、とくに何も治療しなくても問題ありませんし、一度感染すれば免疫ができるので、再度感染するこはないとされています。

 

ただし、インフルエンザに似た症状はとても辛いですから、身体に異変を感じたらすぐに病院を受診するようにしましょう。

 

特に、小さなお子様やご高齢の方は、インフルエンザで死亡してしまうこともあるため、同じような症状であるQ熱にはとくに注意が必要です。

 

また、予防するためにには、身近な原因となるダニに噛まれないようにすることが大切です。

 

完全室内飼いの猫であれば心配は少ないですが、外へ出る機会がある場合には、ノミダニ予防薬を使用することで予防することができます。

 

その他、トイレ掃除をしたらすぐに手を洗ったり、室内の換気を行うことも大切です。

逆に、人から猫にうつる病気ってあるの?

逆に、人から猫にうつる病気ってあるの?

ここまで、猫から人のにうつる病気を説明してきましたが、反対に猫から人へうつる病気というものはあるのでしょうか?

例えば、
「子猫がよく発症する猫風邪は人間の風邪がうつったもの?」
「インフルエンザも猫にかかる?」
などなど。

猫も人も発症する病気があると分かると、人から猫へうつる病気もあるのではないかと思ってしまいがちです。

しかし、結論から先に言いますと、人から猫へうつる病気は大変少ないです。

なぜなら、人間の風邪のウイルスと猫の風邪のウイルスは種類が違うからです。

そのため、飼い主さんが風邪をひいたからといって、部屋を分けたり接触しないようにするなどといったことをしなくても大丈夫です。

ちなみに、すでに説明した人獣共通感染症は、猫から人にうつることがあっても、人から猫にうることはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
思っていた以上に、猫から人にうつる病気があり、中には死亡してしまう恐れもある病気があるといこともご理解いただけたかと思います。

今回紹介した病気の多くは、完全室内飼いの猫であれば感染のリスクは少ないと言われていますが、外で暮らす野良猫ちゃんたちは、菌を保菌していることが多いです。

そのため、野良猫に触れた手で家へ帰り手洗いを怠ったりしてしまうと、いつの間にか家族に感染していた…なんてこともあるかもしれません。

触ってはいけないということではありませんし、野良猫を保護してはいけないというわけではありません。猫にも適切な治療を行えば病気を治すことができますし、私たちとも安心して暮らすことができます。

お互いに楽しく共存するためにも、どのような感染症があるのかを知っておくことが大切です。

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