食物アレルギーは、私たち人間だけでなく猫も発症することをご存知でしょうか?
実は、最近では猫の食物アレルギーも珍しくない状況にあり、食物アレルギーに悩んでいる飼い主さんも多いようです。
しかし、ここで気になるのが、どんな症状が出てどんな対策をすれば良いのか…ですようね?
ここでは、そんな猫の食物アレルギーにまるわる疑問に追及していきます!
猫が食物アレルギーかも!その症状とは?
猫の食物アレルギーとは、アレルゲンのある食べ物に対し体が過剰に反応することで、体内が【異物】と判断してしまうことによって起きる疾患のことを言います。
食物アレルギーを発症する理由として、同じフードばかり食べている・たんぱく質の消化不良・免疫色の低下などがありますが、猫の食物アレルギーは原因を特定できないことも多いため、まだまだ謎が多いんです。
それでは、食物アレルギーを発症すると、一体どのような症状が出るのでしょうか?
食物アレルギーの症状一覧
症状一覧
- 嘔吐
- 下痢
- 血便
- 皮膚のかゆみ
- 発疹
- 発熱
猫がキャットフードを食べ終えてから数時間後に、このような症状が出たら、食物アレルギーを発症している可能性があります!
【要注意な症状①】嘔吐
アレルギーにより腸が炎症を起こすことで、炎症性腸疾患(IBD)やアレルギー性の胃炎を発症することがあります。
発症すると、食後数時間後に嘔吐を繰り返しするようになるため、このような症状が出たら要注意です!
【要注意な症状②】下痢
炎症性腸疾患(IBD)やアレルギー性の胃炎を発症すると、嘔吐だけでなく下痢もするようになります。
下痢は、体内の水分を奪う原因にもなるため、頻繁にトイレで下痢をするようになったら要注意です!
【要注意な症状③】血便
血便には、大きく分けて2つの特徴があります。
1つ目は、【潜血便】です。
潜血便は、おもに大腸や比較的大腸に近い部分で出血が起こります。
2つ目は、【タール便】です。
タール便は、胃や食堂などの消化管内での問題が多く、下痢を伴うこともあります。
炎症性腸疾患(IBD)やアレルギー性の腸炎が悪化し下痢が続くと、血便に変わることがあります。症状が悪化しているため早急に治療が必要です!
このように、嘔吐・下痢・血便を伴うアレルギー症状が出たら、早急に動物病院で治療をする必要があるのです!
猫が食物アレルギーかもしれない場合、動物病院で検査した方がいいの?
「もしかして食物アレルギーかも?」
そんな疑いを持ったら、出来れば動物病院で検査することをおすすめします!
なぜなら、検査をすることでアレルゲンとなる食物が判明されるだけでなく、今後のキャットフード選びもしやすくなるからです!
ちなみに、猫のアレルギー検査には、下記に紹介する方法がいくつかあります。
除外食
除外食とは、特定の食物を除きながら与えていく方法のことを言います。
例えば、まずは鶏肉を除いたキャットフードを与え、アレルギー症状が軽減されなければ次は魚を除いたキャットフードを与えるという風に、アレルギーの可能性がある食物を使用して1つ1つ確認をしていきます。
ただし、1回の食事でアレルゲンを特定することは難しいため、長期に渡って検査をしていく必要がります!
厳格食
除外食でアレルゲンが分からなかった場合、1度に摂取する食物の種類を減らしながらアレルゲンを特定していく方法です。
除外食で見つかることが多いため、実際に厳格食を試すことは少ないかもしれません。
血液検査
一番確実に行える検査が、血液検査です!
動物病院によって異なりますが、検査費用は2万円程と少し高めです。
しかし、どの食物にアレルギーを持っているのかなど細かいところまで検査結果が出てくるため、今後の食事選びの参考になりますし、確実性が高いです!
猫が食物アレルギーになる原因とは?
アレルギーは、アレルゲンとなる食物を体内が【異物】と判断することで、身体が拒否反応というかたちで起こす症状です。
実は、アレルギー症状を引き起こしやすい食物はだいたい決まっていて、肉・魚・穀物がアレルゲンとなる食物として認知されています!
肉類
牛肉・鶏肉・豚肉・ラム肉などのたんぱく質は、猫の食物アレルギーで最も多いアレルゲンでもあります!
魚肉・牛乳・卵
キャットフードには、魚を主原料としたキャットフードもあります。また、キャットフードに含まれることはありあませんが、牛乳や卵もアレルゲンとなります!
穀物類
肉類と同じくらいアレルゲンとして認知されているのが、小麦・大豆・とうもろこしといった穀物類です!
そもそも、猫は肉食動物のため穀物の消化を苦手としています。
それがさらに原因となり、食物アレルギーを発症する猫も多いようです。
猫が食物アレルギーにならないようにする対策ってあるの?
できることなら、食物アレルギーにはなりたくないですよね。
しかし、猫の食物アレルギーは原因を特定できないことも多いため、確実に予防できるという方法が確証されていません。
そのため、なるべく同じフードばかり与えないといった方法を試すほか、はじめから食物アレルギーに対応したキャットフードを与え予防をしていく形になります。
食物アレルギーの猫が食べても大丈夫なフードの選び方!
食物アレルギーを発症してしまった場合のキャットフード選びですが、基本的には、下記で紹介する食物アレルギーに対応したキャットフードや、アレルゲンとなるたんぱく質の種類が少ないキャットフードを選べば安心です。
アレルゲンが特定できていて、市販のものでも対応が可能であれば市販でも問題ありませんが、動物病院で推奨されている食物アレルギーに対応したキャットフードを選んだ方が安心・安全です。
低アレルギーのキャットフード
アレルギー症状が出てしまっている猫に関しては、低アレルギーのキャットフードに切り替えることをおすすめします。
アレルギーに対応した処方食が動物病院で購入できるため、獣医師と相談した上で愛猫に合った食物アレルギー対応のキャットフードを見つけましょう。
たんぱく質が少ないキャットフード
たんぱく質の消化不良によって食物アレルギーを発症することがあるため、たんぱく質となる肉類をあまり含んでいないフードを選ぶと良いでしょう。
また、すでにアレルゲンが特定されていれば、アレルゲンとなる食物を含んでいないキャットフードを選べば良いのですが、特定ができていない場合は複数の肉類が含まれているものではなく、1種類のものを選んだ方が、アレルゲンも特定しやすくなるためおすすめです。
グルテンフリーや無添加のキャットフード
市販で販売されているキャットフードには、グルテンフリーや食品添加物を使用していない無添加のキャットフードがあります。
穀物類にアレルギーを持っている場合は、こうしたグルテンフリーを選ぶことでアレルギーを発症しなくて済みます。
また、最近では使用している添加物でアレルギーを発症することもあるそうなので、予防も兼ねてグルテンフリー&無添加キャットフードを選べば安心です!
食物アレルギーの猫におすすめのフード3選!
ここまで、食物アレルギーの症状や対策・キャットフードの選び方まで紹介していきましたが、飼い主さんご自身でキャットフードを見つけるのはそう簡単ではありません!
ここでは、食物アレルギーの猫におすすめのキャットフードを3つ紹介していきますので、愛猫のキャットフード選びの参考にしてみて下さい!
おすすめフード【1位】ロイヤルカナン モノファンクションシリーズ アミノペプチドフォーミュラ
このキャットフードは、食物アレルギーの原因となるたんぱく質・穀物は使用せず、食物アレルギーの原因とならないアミノ酸・オリゴペプチドを使用しているのが特徴です!また、炭水化物源にはとうもろこしなどはなくコーンスターチを使用しています!
そのため、食物アレルギーの猫に効果が期待できるのです!
おすすめフード【2位】ロイヤルカナン セレクトプロテイン ダッグ&ライス
このキャットフードは、食物アレルギーによる皮膚疾患や消化器疾患の猫に適しており、原材料には消化性の高いたんぱく源(ダッグ)と炭水化物源(ライス)を使用しています!
おすすめフード【3位】Hills z/d 低アレルゲン
このキャットフードは、たんぱく質を最小単位まで加水分解したものを原材料に利用ししています!
また、重要なたんぱく源としてはアレルギーの起こりにくい鶏肉を使用しています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?食物アレルギーは油断禁物です!
時に命の危険性もあるめ、自己判断ではなく動物病院で診察・治療をすることをおすすめします!
また、食物アレルギーを発症すると、キャットフード選びも少し大変になってしまうかもしれません。
しかし、ここで紹介した以外にもアレルギー対応のキャットフードもありますし、パッケージに原材料もちゃんと記載されています!
アレルゲンが特定されたら、パッケージを見ながらキャットフード選びをし、愛猫が喜んで食べてくれるキャットフードを見つけましょう!