猫の発情で困ってしまうのが、メス猫の鳴き声やオス猫のスプレー行為です。
この時期は、猫たちにとってもストレスですが、私たちだってこうした問題行動にストレスを感じてしまいがち…
一体どうすれば、こうした行為をやめさせることができるのでしょうか?
ここでは、猫の発情期に必須の対策を紹介してきます!
猫の発情期の悩み
あれ?オス猫が普段はしないオシッコのの仕方をしているし、メス猫は尋常なないくらい大きな鳴き声を出している・・・
実はこれ、猫の発情期のサインなんです!
メス猫は、年に2回発情期を迎えます。
時期としては、出産後の食料確保や体力温存に適した2~4月と6~8月に多く、この頃になると夜中に猫が盛っている声を聞いたことがある人も多いかもしれません。
ちなみに、寒い地域では発情が遅れる傾向があるのですが、1年を通して常に快適な環境で過ごす家猫は、1年中発情している…なんてこともあるそうですよ!
発情期を迎えたオス猫は、悩みの種でもあるおしっこを壁にまき散らすスプレー行為を、メス猫はオス猫を呼び寄せるためのフェロモンを撒き散らし大きな鳴き声でオス猫を呼ぼうとします。
発情期の期間は、4~10日程なのでそんなに長くはないのですが、それでも連日のようにスプレー行為や大きな鳴き声を出されてしまっては、どうにかしたいものですよね。
去勢・避妊手術はするつもりはない…
去勢・避妊手術をしようかどうか悩んでいる…
去勢・避妊手術をしたいけれどできない…
様々な理由で悩みながら愛猫の発情期を迎えてしまった飼い主さん!
これから、発情期のこうしたトラブルをやめさせる方法を説明していきます!
メス猫の鳴き声をどうにかしたい!鳴き声対策4選!
メス猫がご近所迷惑になるほど大きな鳴き声を出して困っている…
そんな時は、どんな対策をすれば鳴き止んでくれるのでしょうか?
ここでは、メス猫の鳴き声対策を紹介します!
【鳴き声対策】甘えてきても相手にしない
発情期中のメス猫は、普段より甘えてくるような行動を取るようになります。
普段そんなにベタベタしてこないのに、なんだかやたらと近づいてくる…
それが、甘えてくるサインです!
甘えてこられると、なんだか嬉しくなりつい相手にしてしまいがちですが、これが間違いなんです!
甘えに答えてしまうと、それが刺激となって発情が更に激しくなることがあります。
結果として、余計に大きな鳴き声を出すことにも繋がるので、甘えてきてもあまり相手にしない方が良いでしょう。
【鳴き声対策】昼間にたくさん遊ばせる
猫は夜行性の生き物です。
実際に、大きな鳴き声を出すのも夜の方が多くありませんか?
そんな時は、昼間にたくさん遊ばせて疲れさせるという方法もあります!
できるだけ普段よりたくさん遊んであげたり、刺激的なおもちゃを与えることで、夜に熟睡してくれるようになります。
【鳴き声対策】綿棒で疑似交尾
愛猫が鳴き続けて今すぐにでもなんとかしたい時は、綿棒をそっと膣に入れて、優しく刺激し疑似交尾をさせます。
効果的な対策ではありますが、繰り返し行ったりむやみやたらに行うと膣を傷つけてしまう可能性もあるため、気を付けましょう!
【鳴き声対策】シャワーをかける
猫はキレイ好きな生き物で、身体が濡れることを嫌がります。
そのため、もし大きな鳴き声を出してきたら、シャワーや霧吹きを使用して水をかけてみましょう!
体が濡れることで我に返り、その場から逃げて毛づくろいをさせることで、気持ちを落ち着かせることができます。
ただし、無理やり体を濡らすということは、猫にとってみればストレスでもあるので、やりすぎないようにしましょう。
オス猫のスプレー行為をどうにかしたい!スプレー対策3選!
オス猫が、家の壁にスプレー行為をして困っている…
ニオイもいつもよりするし、このままニオイも落ちなくなったらと考えると、なんとかして止めさせたいですよね。
ここでは、オス猫スプレー行為対策を紹介します!
【スプレー対策】メス猫に会わせない
オス猫は、メス猫のフェロモンを嗅ぐことで発情します。
つまり、身近にメス猫がいなければ発情することはないんです。
でも、家の中にメス猫はいないのに「どうしてスプレー行為をするの?」と、そう疑問に思う方もいるでしょう。
実は、メス猫のフェロモンは数km離れていいても感じることができると言われているんです。
そのため、実際に家の中にはいなくても、避妊手術をしていない野良猫ちゃん達が近くにいる環境だと、オス猫が発情をしてしまうんです。
そのため、発情中はできるだけ外の環境は見せないようにしたり、できるだけ閉めきるなどして、どこにいるか分からないメス猫と距離を取るようにしましょう。
【スプレー対策】またたびを使用する
一時的な対策ではありますが、またたびを使用することで気を紛らわせることができます!
ただし、与えすぎは禁物です。
【スプレー対策】生活スタイルを猫に会わせる
発情行為は、猫にとってみれば本能です。
叱ってもやめるわけではありませんし、かえってストレスを与えるだけです。
そのため、すぐにやめさせることはやっぱり難しいと感じる方もいるでしょう。そんな時は、オス猫の生活スタイルに合わせてみましょう。
例えば、猫がスプレー行為をする場所に撥水性のシートやトイレシーツを張り付けたり、色々な場所にトイレを設置するという対策もあります。
そうすれば、シートを片付けるだけで良いですし、ニオイが残ってしまうこともありませんよ。
猫の発情を抑える『発情抑制剤』ってどんなもの?
猫の発情を抑えるためには、通常であれば避妊・去勢手術が望ましいとされています。
しかし、以下のような事情で避妊・去勢手術ができない場合には、発情抑制剤という薬を使用することで発情を抑えることができます。
発情抑制剤を使用できる場合ってどんな時?
- 先天的疾患により麻酔リスクが高い
- 体調が良くないためにすぐに避妊・去勢手術ができない
- 子供を産ませたいという願望がある
- 手術に耐えられる年齢に達していない
これらの理由がある場合、動物病院に相談をすることで発情抑制剤を使用することができます。
ただし、動物病院の方針によって取り扱っていない場合もあるので、事前の確認が必要です!
発育抑制剤には、【注射薬】と【インプラント剤】という2種類の薬があります。
もし、使用してみたい!と思ったのであれば、事前に注意点・費用・副作用などを知っておくことをおすすめします!
注射薬(発育抑制剤)
黄体ホルモン製剤である注射薬のプロリゲストンは、発情抑制剤剤の中では比較的副作用の少ない薬として知られています!
作用や注意点
プロリゲストンを使用する場合、初回3ヵ月・2回目4ヵ月・3回目5ヶ月の間隔で維持する必夜があります。
基本的には、動物病院が指示をしてくれますので、それに従って注射を打ってもらいましょう!
プロリゲストンには大きな副作用はないとされていますが、発情を抑えることでホルモンバランスが多少乱れる
ことら(避妊手術をしたのと同じ状態になる)食欲が増進し太りやすくなることがあります!
また、長期間使用することで、子宮蓄膿症・乳腺腫瘍などのリスクが高まるため、その点には注意が必要です!
費用
動物病院によっても異なりますが、平均1回で5,000~6,000円程度といわれています!
インプラント剤(発育抑制剤)
カプセル状になったインプラント剤の酢酸クロルマジノンを皮下に埋め込むことで、役1年間効果が持続してくれます。
約1年続くなら楽だ!と思ってしまいがちですが、インプラント剤はリスクが高い薬んです!
作用や注意点
実はこの処置、皮膚を切開して埋め込む処置なので、全身麻酔下のもと行われます!
そのため、麻酔リスクがあると思われる猫はまず使用することが不可能です。
効果は1年続きますが、1年経ったらまた新しいものに入れ替える必要があるため、毎年全身麻酔をかけて処置をする必要があるんです!
また、発情を抑えることでホルモンバランスが多少乱れることら(避妊手術をしたのと同じ状態になる)食欲が増進し太りやすくなることがあります!
注射薬と同様に、長期間使用することで、子宮蓄膿症・乳腺腫瘍などのリスクが高まるため、その点にも注意が必要です!
費用
全身麻酔下のもので行うため、平均して1回の費用が20,000~30,000円程度といわれています!
ただし、発育抑制剤はあくまで避妊手術を行うまでの一時的な処置ということは覚えておいてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
1番良いのは避妊・去勢手術を行うことですが、このように対策を行うことで多少なりとも発情期のトラブルを回避することができます!
愛猫が発情して困ってしまっている方は、ぜひ試してみて下さいね!