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猫にあげる食べ物の温度は何度ぐらいが最適?判断は鼻・ヒゲでしてるって本当?キャットフードは少し温めた方が食いつきがいいのでおすすめ!

猫にあげる食べ物の温度は何度ぐらいが最適?判断は鼻・ヒゲでしてるって本当?

猫にあげる食べ物の【温度】って重要なの?

猫にあげる食べ物の【温度】って重要なの?

猫に食べ物を与える際、温度を気にすることはとても重要です。

飼い猫にドライフードやウェットフードなどを与える際、常温のまま与えているという飼い主さんはかなり多いと思います。

私も、飼い猫にごはんを与える際は、基本的に常温のまま食べさせています。

常温のまま与えても、猫は気にせず食べてくれるので、猫に与える食べ物の温度について気にしたことがないという人もいるのではないでしょうか。

でも、実は猫って、食べ物の温度に対してとても敏感な生き物なのです。

驚くことに、猫は0.5度の温度差を見極めることができるほど、優れた感知能力を持っています。

なので、猫にとって食べにくい温度の食べ物が出てくると、口をつけてくれないこともあるのです。

反対に、猫に与える食べ物の適温を把握しておけば、猫の食欲を高めることができるので、病気で食欲不振になっている時などはかなり役立ちます。

ということで、今回は猫に与える食べ物の温度について、詳しく見ていきましょう!

猫にあげる食べ物の【最適な温度】とその理由

それでは、まず猫に与える食べ物の適温について紹介します。

どのくらいの温度が良いのか、理由付きで解説していくので、ぜひ猫にキャットフードを与える際の参考にしてみてくださいね!

最適な温度

猫にとって最も好ましい食べ物の温度は、約39度です。

ただし、あくまでも「最も好ましい温度」であり、39度前後じゃないと絶対にダメ!というわけではありません。

食欲旺盛な猫や健康な猫は、常温のままのキャットフードでもモリモリと食べてくれる傾向にあります。

その理由

それでは、なぜ約39度が適温なのでしょうか。

実は、約39度というのは、「捕獲したばかりの獲物の体温」にかなり近い温度なのです。

野生の猫は、ネズミや鳥といった小動物を狩りでゲットして食べるという習性を持っています。

要するに、まだ獲物の体温が残っている状態で捕食するのです。

そのため、約39度という温度は、猫にとって「新鮮な獲物」を連想させる温度だといえます。

猫にあげる時、温めた方がいい食べ物とは?

以下のような食べ物は、適温に温めることによって、猫の食欲を高めることができます

・ドライフード
・ウェットフード

どちらも常温で与えているという飼い主さんは、きっと多いはず。

でも、猫の食いつきが悪い時には、ぜひ温めてから与えてみてください。

猫によって個体差はありますが、食べ物を温めることによって、猫の食欲を取り戻しやすくなります。

キャットフードも温めた方が食いつきがよくなる理由とは?

キャットフードも温めた方が食いつきがよくなる理由とは?

そもそも、なぜキャットフードを温めると、猫の食いつき具合が変わるのでしょうか。

その理由は、温めることによって発生する「におい」にあります。

ドライフードやウェットフードなど、猫が食べられる食べ物は温めることによって、においがさらに強まります。

人間の場合だと、においだけでなく見た目も参考にしながら、その食べ物が美味しそうかどうか判断します。

一方、猫の場合、食べ物の見た目は全く気にしていません。
それよりも、美味しそうなにおいがしているかどうかで判断する習性を持っているため、猫にとって食べ物のにおいは非常に重要なのです。

しかし、風邪や体調不良などで嗅覚の機能が正常に働かなくなると、当然猫はにおいを感じにくくなります。

そのため、いつも食べている食べ物であるにも関わらず、「においがしないから美味しくなさそう…」と判断してしまうことがあるのです。

そのような時こそ、キャットフードを温めて猫がにおいを正確に判断できるよう、手助けしてあげましょう。

においが強くなれば、猫もそのにおいを感じ取りやすくなるため、食欲を取り戻しやすくなります。

猫に与える食べ物の温め方

猫の食べ物を温めることの重要性については先述した通りですが、「じゃあ実際に、どのように温めたら良いの?」といった疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

実は、猫の食べ物は種類によって温め方が異なります。

ドライフードの温め方

カリカリと硬く焼き上げられている猫のドライフード。

実は、このまま電子レンジなどで温めただけでは、フードの嗜好性(におい)をあまり高めることができません。

ドライフードは水でふやかしてから温めることにより、においを増すことができるので、ぜひ以下の手順で進めてください。

  1. ドライフードをお皿に入れて、そこに水を加える。水の量は、フードが完全に浸らない程度でOK。
  2. お皿を電子レンジに入れて、20~25秒ほど温める。
  3. スプーンで軽くほぐしたら完成。

この作業を行うことによりフードの嗜好性が高まるだけでなく、フードが柔らかい状態になるので、噛む力が弱い子猫や老猫でも食べやすくなります。

ウェットフードの温め方

次に、ウェットフードの温め方について紹介します。
ウェットフードもドライフードの温め方と似ており、以下の方法で適温にすることができます。

  1. ウェットフードをお皿に入れる。
  2. 電子レンジで20~25秒ほど温める。
  3. スプーンで軽くほぐしたら完成。

水を加えて温める必要がないため、手間がかからなくて楽ちんです。

パウチタイプのウェットフードを温めるには?

パウチタイプのウェットフードの場合は、電子レンジを使わないで温めることも可能です。
電子レンジがない状況で、パウチタイプのウェットフードを温めたい場合は、以下の方法を参考にしてください。

  1. 約36~40度くらいのお湯を入れたお皿に、パウチごと未開封の状態で入れる
  2. そのまま、10分間ほど温めたら完成。

電子レンジと比較をすると、どうしても時間はかかってしまいますが、それでもかなり簡単ですね!

「ラクック」という商品を使うのも、おすすめ!

「いちいち電子レンジで温めたり、湯せんをしたりするのは、ちょっと面倒…」と思っている方もいるのではないでしょうか。

私もズボラなタイプの人間なので、お気持ちはよく分かります。

そんな方に、ぜひおすすめしたいのが「ラクック」という商品です。

「ラクック」は、レトルトや缶詰といったウェットフードの温度を39度に保ってくれるペットフードウォーマー。
電源を入れて、レトルトや缶詰を「ラクック」の中に入れておくだけでいつでもホカホカなキャットフードを猫に与えることができます。

温かい食べ物しか食べてくれないグルメな猫を飼っていたり、からだが弱くて食欲不振になりやすい猫を飼っている人は、かなり重宝するのでおすすめですよ!

《ラクックの公式サイト》
https://www.gex-fp.co.jp/lacook/

猫の食べ物を温める時の注意点

猫の食べ物の温度を上げる際には、いくつか注意しなくてはいけないことがあります。

フードの温めすぎや、電子レンジのにおい移りには、十分気をつけてください。

温めすぎに要注意!

猫は40度以上ある食べ物だと「熱すぎて食べにくい!」と感じる傾向にあるようです。

なので、キャットフードを熱々に温めすぎないように注意しましょう。

猫の舌には様々な神経が通っており、食べ物の熱さに対して非常に敏感です。

そのため、熱すぎる食べ物は猫にとって苦手なのです。

そもそも、野生の猫は”火に通した熱々の食べ物”を食べる機会がほとんどありません。

なので本能的に、食べ慣れていない熱々の食べ物を警戒してしまうのです。

「猫は猫舌だ」といわれている理由も、きっと猫の習性と深く関連しているのでしょうね。

電子レンジのにおいにも注意!

キャットフードを電子レンジで温める場合は、電子レンジのにおいがフードに移らないように注意しましょう。

しばらく掃除していない電子レンジでキャットフードを温めてしまうと、人間の食べ物を温めた時についたにおいが、キャットフードに移ってしまう可能性があります。

なので、においがしない綺麗な状態の電子レンジで、キャットフードを温めるようにしましょう。

猫は食べ物の温度をどこで判断している?鼻やヒゲなの?

猫は食べ物の温度をどこで判断している?鼻やヒゲなの?

人間は舌を使って食べ物の温度を判断しますが、猫は鼻で食べ物の温度を判断します。

猫は、鼻から吸い込んだ空気から、食べ物の温度を細かく分析することができるのです。

食べ慣れないものを食べようとする時に、猫が思いっきり鼻を近づけるのは、においとともに温度を感じとる必要があるからなのでしょう。

ちなみに猫のヒゲも、様々なものを敏感に感じとる”センサー”という役割を持っていますが、ヒゲで食べ物の温度を判断することはできません。

猫のヒゲは平衡感覚を保ったり、暗闇を歩く際に使ったりするので、視覚的なものを感じ取る器官だといえます。

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