クロちゃん
ご飯やお菓子を食べていたら、
猫ちゃんがいっつもおねだりしてくるから、ついついあげちゃうんだよね~。
確かに、猫ちゃんは人間の食べ物をほしがるからね~!
でも、絶対にあげちゃダメだよ!病気とか、最悪「死に至る」こともあるから!!
うちねこ
私も自宅で猫を飼っているのですが、魚や肉、飲み物といったあらゆる飲食物に愛猫が近寄ってきます。可愛らしい仕草で猫からおねだりされると、つい与えたくなってしまいますよね。(。>д<。)
しかし!!
- 可愛いからといって何でもかんでも自由に食べさせてしまうと、後々大変な事態を引き起こす可能性があるので要注意!
- 人間にとっては全く害のない飲食物でも、猫にとっては大きな害となる飲食物がたくさんあるので注意してください。
そこで今回は、「猫が食べてはいけないもの」「絶対に与えてはいけない危険な食べ物」と「その理由」についてまとめてみました。
猫と一緒に暮らすのであれば『絶対に知っておくべき情報』ばっかりですので、猫を飼っている人やこれから猫を飼おうと思っている人は、猫ちゃんに万が一のことが無いようにぜひ読んでおいてください。
猫に与えてはいけない食べ物【魚介類・肉類】編
うちねこ
「猫ちゃんは『魚介類・肉類』だったら、何でも食べられるのでは…?」
と思っている方も多いかもしれませんが、
中には「猫ちゃんが食べてはいけないもの」もあるので要注意!!
【注意①】青魚(サバ、イワシなど)
サバやイワシといった「青魚」を猫が大量に食べてしまうと、黄色脂肪症という病気を引き起こす可能性があるので要注意です。
黄色脂肪症とは、皮下脂肪を黄色く変色させ、炎症を起こす病気です。
そのため、猫に魚を食べさせる場合は、赤身魚や白身魚を与えるようにしましょう。
「赤身魚」とは:マグロ、サーモンなど
「白身魚」とは:タイなど
【注意②】貝類(アワビ、サザエ、ハマグリ、アサリ、シジミ など)
貝類は、猫ちゃんにとって危険な物が意外とたくさんあるので注意してください。
猫に与えてはいけない貝類
- アワビ、サザエ、トリガイ、トコブシ など(ミミガイ科の貝)
- ハマグリ、アサリ、シジミ など(生の二枚貝)
※特に、これらの貝は猫に与えてはいけないので要注意!
【危険】「ミミガイ科の貝」には毒成分あり
ミミガイ科の貝には、「ピロフェオホルバイド」とよばれる毒性の成分が含まれています。
ピロフェオホルバイドは、光線過敏症という病気の原因となる成分です。
光線過敏症になると、太陽の光に対して皮膚が過敏になり、皮膚炎を起こしてしまいます。
【危険】「二枚貝」は、嘔吐や食欲不振の原因に!
二枚貝には、体内の「ビタミンB1」を破壊する「チアミナーゼ」という成分が入っており、
チアミナーゼをたくさん摂取すると「ビタミンB1欠乏症」を起こし、嘔吐や食欲不振などを引き起こす原因になります。
猫にとって「危険な食べ物」なので要注意!
ただし、チアミナーゼは加熱をすると力を失いますので、どうしても猫ちゃんに与えたい場合は必ず加熱をしてから与えるようにしてください。
【注意③】イカ、タコ、エビ、カニ(※生の状態のもの)
猫に与えてはいけないもの
イカ、タコ、エビ、カニ
イカ、タコ、エビ、カニにも、「チアミナーゼ」が含まれています。
「猫はイカを食べると腰を抜かす」なんてよく言われたりしていますが、それはチアミナーゼの毒性が由来しているのでしょう。
そのため、これらの食材を猫ちゃんに与える場合は、必ず加熱してください。
ちなみに、
エビやカニは、キャットフードにもよく含まれている食材ですが、加熱されているので特に心配はありません。
私もたまに、エビやカニを使用した既製品の猫用おやつを愛猫に与えていますが、特に病気をすることもなく元気な状態です。
なので、既製品のキャットフードについては心配しなくて大丈夫です。
【注意④】生のレバー
猫ちゃんは、レバーを食べ過ぎると「ビタミンA過剰症」になる恐れがあるので要注意です。
「ビタミンA過剰症」は、嘔吐や下痢といった症状を引き起こす病気です。
また、生のレバーには寄生虫がついている可能性もあります。
色々とデメリットを抱えているレバーですが、
実は逆に、猫がレバーを食べることによって「貧血解消」や「免疫力向上」といった良い効果を期待することもできます。
そのため、猫にレバーを与えたい場合は、以下の2点を必ず守ってください。
猫にレバーをあげる場合の注意点
- 加熱をする
- 少量だけ与える(目安:1週間に1回程度)
以上のことを守って猫ちゃんに食べさせれば、「レバーのメリット」だけを得ることができるのでおすすめです。
つまり、
加熱と適量を守れば、レバーは猫ちゃんの体に良い食材でもある!ということです。
【注意⑤】生の豚肉
生の豚肉には、「トキソプラズマ」という寄生虫が含まれている恐れがあるので要注意です。
体力のない猫(子猫や老猫、もともと病気の猫など)がトキソプラズマを摂取してしまうと、嘔吐や下痢、結膜炎といった症状を引き起こす可能性があるため、大変危険です。
人間にとっても、トキソプラズマは害をもたらす危険な存在なので、猫に豚肉を食べさせる場合は必ず加熱してください。
猫に与えてはいけない食べ物【野菜・果物】編
うちねこ
中には、調理方法に注意さえすれば「食べられる野菜や果物もある」ので、それも含めて詳しく解説していきます。
【注意⑥】ネギ類(タマネギ、ニラ、ネギ、ニンニクなど)
タマネギ、ニラ、ネギ、ニンニクといったネギ類の野菜には、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。
この「アリルプロピルジスルフィド」は、猫の赤血球を破壊するため、大変危険な成分です。
ネギ類のを猫が摂取してしまうと貧血や血尿、食欲の低下、呼吸困難といった症状を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもありますので要注意!
ネギ類を使用した料理にも要注意!
「猫の手が届かない場所にネギ類を保管しているから大丈夫!」と思っている人も、油断してはいけません。
ネギ類をそのまま猫に食べられることはなかったとしても、
ネギ類を使用した料理(例:ネギトロ、味噌汁、ハンバーグ)などを見て、猫が飛びついてくる可能性もあります。
実際に私の愛猫も「ネギトロに向かってまっしぐら!」なんてことがあって、ヒヤヒヤしたことがあります!
【注意⑦】アボガド
アボカドには、「ペンシン」という毒性の成分が含まれています。
猫がペンシンを摂取すると、中毒症状(下痢、嘔吐、呼吸困難など)を引き起こすため、猫に与えるのは禁止です。
「アボカド」入りのキャットフード
ちなみに、「アボカド入りのキャットフード」なんていうのを見かけたことがあり、
「なぜ?キャットフードに危険なアボカドが入っているの?」と思ったのですが、
実は、アボカドにはいくつか種類があり、中には猫が食べても平気な品種も存在するのです。
だからといって、素人の判断で安全そうなアボカドを見極めて猫に与えるのは危険なのでやめてください。
【注意⑧】ブドウ、レーズン
犬に「ブドウ」や「レーズン」を与えると、嘔吐・下痢・食欲不振などの症状を引き起こし、死に至る可能性もあるということが、近年のアメリカの研究によって判明しました。
詳しいことはまだ解明中ですが、猫は犬よりも解毒機能が劣る傾向にあるため、ブドウやレーズンも与えない方が安全だと私は考えています。
【注意⑨】生のホウレンソウ
生のホウレンソウには、「シュウ酸」とよばれる成分がたくさん含まれています。
猫がシュウ酸を摂取すると、尿路結石症(尿路や膀胱などに石ができる病気)を起こしやすくなるため危険です。
ただし、シュウ酸は水に溶けやすいといった性質を持っています。
ですので、「ホウレンソウ」を茹でれば「シュウ酸」を取り除くことが可能なのです。
さすがに、ホウレンソウに含まれているシュウ酸をゼロにすることはできませんが、それでもシュウ酸の量をかなり減らすことができるので、
猫に「ホウレンソウ」を食べさせる場合は、「茹でる」と「少量だけにとどめておく」という2点を必ず守ってください。
【注意⑩】ジャガイモの皮や芽
「ジャガイモ」を猫に食べさせるのは問題ありませんが、「ジャガイモの皮や芽」には注意が必要です!
ジャガイモの皮や芽には、「ソラニン」という毒性の成分が含まれています。
ソラニンを猫が摂取すると、嘔吐や下痢、呼吸困難、てんかん、麻痺などといった深刻な状態を引き起こす可能性があるのです。
わざわざ「ジャガイモの皮や芽」だけを猫に与える飼い主さんはいないと思いますが、
キッチンの三角コーナーに捨てた「ジャガイモの皮や芽」を、猫ちゃんが勝手に食べるといった事故は起きかねないので、ジャガイモの皮や芽の処分には注意してください。
【注意⑪】イチジク
イチジクには、猫の口の粘膜を傷つける「フィカイン(フィシン)」という成分や、触るだけで痒みを起こす「フラノクマリン(フロクマリン)」といった成分が含まれています。
そのため、猫にイチジクを与えるのは禁止した方が良いでしょう。
猫に与えてはいけない【飲み物】編
うちねこ
「え!?これもダメなの?」といった意外な飲み物もあるので、うっかり与えないように注意してください。
【注意⑫】牛乳
牛乳といえば、カルシウムが豊富で子猫の成長にも役立ちそうなイメージがありますよね。
しかし、人間が普段飲んでいる牛乳を猫に飲ませてしまうと、「ラクトース」という成分のせいで下痢を起こす可能性があります。
子猫を育てていて、母乳の代わりに市販のミルクを飲ませてあげたい場合は、必ず『猫用ミルク』を飲ませるようにしましょう。
ちなみに私も、愛猫が子猫だった頃は、猫用ミルクを飲ませていました。もちろん、猫用ミルクでお腹を壊すことはなく、すくすくと元気に育ってくれたので、ミルクを飲ませてあげたい時にはおすすめです。
【注意⑬】お酒
猫はもちろん、ペットに「アルコール」を飲ませるのは絶対にダメです。
常識的なことではありますが、ペットを飼う上で必ず頭に入れておくべき禁止事項といえるでしょう。
猫がアルコールを摂取してしまうと、心肺機能が弱まったり、昏睡状態になったりして、最悪の場合、死に至る危険性があります。
動物だけでなく、人間の子供のからだにも悪影響を与えるほどアルコールの毒性は強いため、飲ませないでください。
【注意⑭】カフェインが入っている飲み物
猫が「カフェイン」を摂取すると、必要以上に体の機能が覚醒してしまい、痙攣や興奮、不整脈といった状態を引き起こします。
カフェインというとコーヒーをイメージする方も多いかと思いますが、お茶や紅茶、コーラ、エナジードリンクなどにもカフェインは含まれています。
また、ミルク入りのコーヒーやカフェラテ、紅茶などを猫の近くに置いていると、ミルクの匂いにつられて、猫が近寄ってきやすいの注意が必要です。
私も、ミルクティーを片手に自宅で作業をしていると、愛猫に狙われることがあるため、「蓋つきのカップなどに入れる&猫にとられないように常に見張っておく」といったスタイルを徹底しています。
その他の『猫が食べてはいけないもの』チョコ、生卵、ペットフード
うちねこ
まだまだ他にも「食べてはいけないもの」があるので注意してください。
以下に挙げている食べ物も、猫に与えてはいけない代表的なものばっかりなので気をつけてください。
【注意⑮】チョコ、ココア
人間のおやつの代表ともいえる「チョコレート」!
しかし、猫にとっては非常に危険な食べ物です。
チョコに含まれている「デオブロミン」という成分は、猫の嘔吐や下痢、脱水症状、排尿の増加、興奮といった状態を引き起こします。
たくさんチョコを摂取した場合は命を落とすこともあるため、与えるのは絶対に禁止!といえる食べ物です。
また、カカオにも「デオブロミン」は含まれているため、猫に与えてはいけません。
【注意⑯】生卵の白身
生卵の白身には、「アビジン」という成分が含まれています。
猫がアビジンを摂取すると、猫の体内にあるビオチンという栄養とくっついてしまい、アビジンとビオチンはそのまま体外へと排出されてしまいます。
そうすると、猫の体内からビオチンの数が減ってしまい、疲れやすくなったり、皮膚のトラブルが起ったり!
ちなみに、白身を加熱すればアビジンの効力はなくなります。なので、猫に卵を食べさせる場合は加熱するのがおすすめです。
ただし、猫に白身を与えるメリットはあまりないですし、私の経験上、白身をわざわざ欲しがる猫はほとんどいないので、無理に食べさせる必要はないと思います。
【注意⑰】猫用以外のペットフード
たまに、「ドッグフード」や「うさぎ専用のフード」などを、猫に食べさせている飼い主さんを見かけます。
しかし、猫と他の動物では当然体の構造が異なるため、猫用以外のペットフードを食べさせるのはおすすめできません。
他の動物のフードを猫に与え続けた結果、消化不良に陥る可能性も十分考えられます。
キャットフード(総合栄養食と書かれているもの)には、猫に必要な栄養が全て詰まっており、
基本的に猫は「キャットフード」と「水」だけで十分健康を保てますので、キャットフード以外のフードは与えないようにしてください。
参考
猫は:『肉食動物』
犬は:『雑食動物』
【注意⑱】人間用に味付け・加工されたもの
人間用に味付けしたものや、加工されたものは、基本的に全てNGだと考えておいてください。
猫が食べても良い食材(赤身魚や白身魚、鶏肉、牛肉など)だったとして、調味料で味付けされているのであれば、食べさせてはいけません。
猫にとって人間用の調味料は、味が濃すぎるのです。
砂糖だったら糖分の過剰摂取、塩や醤油、香辛料だったら塩分の過剰摂取に繋がってしまうため、食べさせない方が懸命といえるでしょう。
また、人間用の薬やサプリメントといった加工品も猫にとっては刺激が強すぎるため、与えてはいけません!
動物病院などに行けば、猫用の薬やサプリメントを必要に応じて出してもらえるため、もし猫の体調が気になるのであれば、まずは動物病院で相談してください。
まとめ
猫ちゃんは人間の食べ物に興味津々なので、「ちょっとちょうだ~い。」とおねだりしてくることが多々ありますが、
絶対に与えないようにしてください!最悪「死に至る」可能性だってあります!
人間にとっては全く害のない飲食物でも、猫にとっては大きな害となる飲食物がたくさんあるので、可愛いからといって何でもかんでも自由に食べさせてしまうと、後々大変な事態を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。