タマちゃん
私が「パン」を食べてると、うちの猫ちゃんがパンをほしがるんだけど・・・
あげても大丈夫なのかぁ?
猫ちゃんにパンをあげるのは要注意だよ!!アレルギーや下痢になる危険性もあるからね~。
うちねこ
うちねこ
- 猫ちゃんにパンを食べさせるのは危険です。
- パンの原材料である「小麦」が食物アレルギーや下痢の原因! 塩分&糖分が病気の原因になる可能性もあります!
そこで今回は、「猫にパンを食べさせると危険な理由」と「パンを欲しがる時の対策方法」「置いてあるパンを勝手に食べないようにする工夫」についてお話したいと思います。
【猫の食べ物】パンを食べると危険って本当?
猫にパンを食べさせるのは、あまりおすすめできません。
とはいえ、好奇心旺盛な猫は、飼い主さんが食べているパンに興味を示すこともあります。
猫によっては、飼い主さんの目を盗んで、テーブルの上のパンを持ち逃げ!なんていう問題行動を見せるケースもあると聞きます。
愛猫がパンを必死にねだってきたから、ついあげてしまった…なんて飼い主さんも、正直多いのはないでしょうか。
私も、猫に関する知識をつける前は「猫も犬と同じように、パンを食べられるんじゃないの?」と思っていました。
しかし、猫のからだの仕組みをきちんと勉強することによって「猫にパンを食べさせるのは危険だ」という意識に変わったのです。
「猫にパンを与えるのは絶対ダメ!」とはいいませんが、積極的に猫へ与えるべき食べ物ではありません。
猫がパンを食べると危険性な『5つの理由』とは?
それでは、なぜ猫がパンを食べると危険なのでしょうか。
その理由は、主に以下の5つが挙げられます。
危険な理由
- お腹を壊す可能性があるから。
- 胃に負担がかかるから。
- 食物アレルギーを起こす可能性があるから。
- 塩分や糖分を過剰摂取してしまうから。
- チョコやあんこなどを一緒に摂取してしまう危険があるから。
パンを猫に食べさせてしまうと、からだにとって良くない影響が出てしまう可能性があります。
それぞれの理由について、ひとつずつ詳しく解説していきます。
【理由①】お腹を壊す可能性がある
パンに含まれている小麦は、穀物に分類することができる食材です。
人間の場合、穀物はからだのエネルギー源になりますが、猫の場合だと穀物はそれほど重要なエネルギー源にはなりません。
それどころか、猫のからだは穀物の消化をあまり得意としていないため、大量のパン(穀物)を一度に食べさせてしまうと消化不良を起こし、下痢になってしまうことがあるため注意が必要です。
【理由②】胃に負担がかかる
パンは、水を含むと膨らむという特性をもっています。
そのため、パンを食べた後に猫が水分補給をすると、胃の中でパンが膨らんでしまいます。
つまり、大量にパンを食べさせてしまうと、猫が胃に異変を感じる可能性があるのです。
パンの量があまりにも多いと、苦しくて嘔吐することもあるため、猫にとって大きな負担となってしまいます。
【理由③】食物アレルギーを起こす可能性がある
猫によっては、穀物に対してアレルギー反応を示すことがあります。
穀物を一切使用していないグレインフリーというキャットフードも出ているほどなので、猫が穀物アレルギーを起こす可能性はゼロではないと思っておいた方が良いでしょう。
【理由④】塩分や糖分を過剰摂取してしまう
人間が食べるパンには、塩分が使われていることが多いです。
しかし、人間用に塩気を加えた食べ物は、猫にとっては味が濃すぎてしまいます。
パンを食べることによって、塩分を過剰摂取してしまう可能性があるので注意が必要です。
継続的に塩分を過剰摂取してしまうと、尿路結石症(膀胱や尿路に石のようなものが詰まる病気)になることもあります。
また、パンの材料である小麦は糖質を含んでいます。
そのため、パンを食べさせ続けてしまうと、糖質を過剰摂取して肥満になってしまう危険性もあるのです。
【理由⑤】チョコやあんこなどを一緒に摂取してしまう危険も…
パンの種類によっては、チョコやあんこといった具を含んでいることがあります。
チョコは、猫にとって非常に危険な食べ物で、たくさん食べてしまうと中毒症状を起こし、最悪の場合、死に至ります。
また、あんこも砂糖がたっぷりと使われているので、糖尿病の原因を作ってしまう可能性があるのです。
それ以外にも、焼きそばやネギ、塩分の多いチーズ、脂肪と塩分がたくさん含まれているバターなど、猫のからだにとって良くない材料を使用しているパンがたくさんあります。
具材が入っているパンを猫に与える飼い主さんは少ないと思いますが、飼い主さんが目を離した隙に、具材入りのパンを猫が盗み食いすることはあるため、勝手に食べられることがないように十分注意しましょう。
そもそも、猫にとってパンは必須ではない!
そもそも、猫にとってパンは「必ず食べさせないといけない食べ物」ではありません。
人間はお米やパンといった炭水化物を主食とする傾向がありますが、猫は炭水化物よりも、タンパク質を主食としています。
猫は雑食である人間とは違って肉食動物なので、タンパク質の多い肉や魚を好みます。
タンパク質がしっかりと摂取できるキャットフードを食べさせているのであれば、必要な栄養は十分摂取できているので、無理にパンを食べさせる必要はありません。
猫がパンを欲しがる時の対策方法
猫がもしパンを欲しがった場合は、以下のような対策をとりましょう。
欲しがった場合の対策
- そもそも猫の前でパンを見せない。
- パンを欲しがったタイミングでごはんの時間にする。
猫がパンを欲しがらないように、飼い主さんが上手く工夫することが重要です。
具体的な対策の方法について、以下の項目で詳しく解説します。
そもそも猫の前でパンを見せない
猫がパンを欲しがるということが分かっているのであれば、そもそも猫の目の前でパンを見せないように配慮しましょう。
興味のあるものを目の前で見せつけられているのに「食べちゃダメ!」と怒られるのは、猫にとってストレスとなります。
なので、猫がいない部屋でパンを食べるようにしたり、猫の視界に入らない場所にパンを保管しておくことが重要です。
パンを欲しがったタイミングでごはんの時間にする
もし、猫がパンを見つけてしまい、しつこくねだってくる場合は、そのタイミングでキャットフードを与えて、ごはんの時間にしてしまうのもひとつの方法です。
もしかしたら、お腹が空いているせいでパンをねだっているのかもしれません。
なので、キャットフードを与えて満腹にしてあげることによって、パンをねだらなくなる可能性があります。
猫がキャットフードを食べている間に、素早くパンを隠してしまいましょう。
猫が置いてあるパンを勝手に食べないようにする工夫!
猫が勝手にパンを見つけて、盗み食いしてしまう場合は、以下のような方法で対策をとるのがおすすめです。
勝手に食べないようにする工夫
- 猫の手が届かない場所に保管する。
- パンを食べようとしたら、大きな音を出す。
パンの管理を徹底したり、盗み食いを発見した時に叱ったりすることによって、勝手にパンを食べる行為をやめさせられる可能性があります。
猫の手が届かない場所に保管する
猫の手が絶対に届かないような場所に、パンを保管することが大切です。
重たい扉がついている戸棚や、タッパーなどの蓋付き容器の中、冷凍庫、猫がジャンプしても届かないほど高い場所などにパンを保管しましょう。
猫は人間が思っている以上に優れた身体能力を持っているので、高い場所までジャンプしたり、前足を器用に使ってドアを開けたりすることも可能です。なので、かなり厳重に保管してください。
パンを食べようとしたら、大きな音を出す
猫がパンを盗み食いする場面を目撃したら、その場ですぐに𠮟ることが大切です。
ただし、叱り方にコツがあります。
ポイントは「大きな音や声で𠮟るようにすること」です。
猫は人間の言葉が分かりませんし、盗み食いしていることに対して全く罪悪感を抱いていないので、いきなり優しい言葉で「ダメだよ?」といわれても理解できません。
「なんで、この人は自分に向かって一生懸命話しかけるのだろう…?」としか思ってくれないのです。
なので、猫の弱点である大きな音や声を使いましょう。
大きい声で「コラ!」といったり、手を叩いて大きな音を出したりすることによって、猫は本能的にびっくりして行動をストップします。
そして「パンを盗み食いすると、苦手な声や音がするからやめておこう」と思ってくれるようになるのです。
もちろん、猫の性格によっては、大きな音や声に全く動じない場合もありますが、猫をしつける方法としてはかなり有効なので、試してみてください。
私も、愛猫に対して𠮟る時は大きい声を出すように意識しており、それによってイタズラをストップさせることに成功したことがあるので、おすすめですよ!
ただし、無意味に大きい音や声を出すことは、猫にとって大きなストレスとなってしまうので、本当に𠮟る必要がある時以外は、大きい音や声を出さないようにしてください。
まとめ
うちねこ
- 猫ちゃんにパンを食べさせるのは危険です。
- そもそも、猫にとってパンは「食べる必要のない食べ物」です。
- パンの原材料である「小麦」が食物アレルギーや下痢の原因! 塩分&糖分が病気の原因になる可能性もあるので、猫ちゃんが勝手に食べないように注意してください。