猫ちゃんは抜け毛が多いです。
毛が細いからフワフワと舞いますし、掃除しても掃除してもキリがないように感じます。
ですがそんな悩みは、対策を行うことで少なくすることができるのです!
抜け毛が多くなる時期、ブラシや手袋、空気清浄機などのアイテム、ストレスや病気の可能性なども知って、しっかり対策していきましょう!
そもそも、猫の抜け毛が多い原因とは?病気やストレスの可能性も!
そもそも、猫はこんな理由から抜け毛が多くなっています。
抜け毛が多い理由
- 毛量が人間と比べて多い
- 1つの毛穴から5~10本ほど生えている
- 毛質のタイプによっては更に抜けやすくなる
人間の髪の毛は10万本くらい、それに対して猫の被毛は100万本ほど生えています。
しかも1つの毛穴から5~10本生えていますし、人間とは毛量がそもそも違うので、そのぶん抜け毛も多いのです。
ですから対策をしないと、すごい量の抜け毛に悩まされてしまうことになるのですね。
つまり、猫ちゃんの抜け毛があるのは「ごく当たり前のこと」です。
ですが、あまりにも多くなると、そこには何かしらの原因があります。
抜け毛があるのは仕方がないですが、こういった理由から更に抜け毛が多くなってくるのです。
抜け毛が多くなる原因
- 換毛期
- 病気
- ストレス
換毛期はどの猫ちゃんでもあることです。
ですがあまりに抜け毛が多い、様子がいつも違うなら、病気やストレスなども疑いましょう!
『時期』によって抜け毛が多くなる
猫ちゃんの抜け毛が多くなるのはこの2つの時期です。
抜け毛が多い時期
- 春~夏(3月ごろ~)
- 秋から冬(11月ごろ~)
この2つの時期は、いわゆる「換毛期」です。
季節が変わる時期なので、毛の生え変わりが行われるため、抜け毛が一気に多くなるのです。
そして猫の抜け毛が増える「換毛期」で抑えておきたいのが、猫ちゃんの「被毛タイプ」です。
2つの「被毛タイプ」
ダブルコート
アメリカンショートヘア、ペルシャ、スコティッシュホールドなど
シングルコート
メインクーン、ベンガル、シンガプーラなど
ダブルコートとは
ダブルコートは被毛が二重構造になっていて、内側に「アンダーコート」と呼ばれる保湿のための被毛が生えています。
季節が変わると体温調整のために毛が生え変わるので、特にダブルコートの猫ちゃんは抜け毛が多くなります。
ちなみに日本にいる雑種の猫ちゃんも、ダブルコートであることが多いです!
『病気』の可能性も!
人間も病気になると抜け毛が増えることがありますが、それは猫ちゃんも同じです。
抜け毛が多くなる病気にはこんなことがあります。
抜け毛が多くなる病気
- カビ感染
- ダニ感染
- アレルギー症状
- ホルモン異常
カビ感染
カビ、つまり真菌に感染すると「皮膚糸状菌症」などを引き起こすことがあります。
部分的に毛が抜ける、ごっそり束で抜けることが多く、特に頭や足の毛が抜けることが多いです。
ダニ感染
ダニ感染ですが、ダニの種類によっては「疥癬」という病気になることがあります。
そのままにしておくと全身に広がることが多く、脱毛や肌の湿疹、痒みも起こる厄介な病気です。
アレルギー症状
アレルギーですが、食物アレルギーやノミによるアレルギーなんかがあります。アレルギーも種類が多いですが、抜け毛と共に肌にトラブルが起こることが多く、痒み、部分的な脱毛となることも多いです。
ホルモン異常
ホルモン異常ですが、ホルモン系の異常があると抜け毛が多くなることがあります。
ホルモン系の病気も種類が多くありますが、全体的に「左右非対称」「部分的」といった抜け毛、脱毛が多くなります。
ここで紹介した以外でも抜け毛が増える病気はあるので、様子を観察しておかしな所があれば病院へ行きましょう!
単なる「抜け毛」であれば当たり前のことなので、いつもと様子は変わりません。
ですが「様子がおかしくて抜け毛が多すぎる」のであれば注意した方がいいかもしれません!
『ストレス』の可能性も!
ストレスが溜まると抜け毛が増える…これは人間でもあることですね。
これは「抜け毛」というよりも「脱毛」といった方がしっくりくるかもしれません。
猫ちゃんがストレスを感じやすいのは、このようなことです。
猫がストレスを感じる時
- 引っ越し
- 家族が増えた
- 運動したくても環境的にできない
- トイレが汚れている
- 家の中が落ち着かない
猫ちゃんはストレスを感じても、それを表にはなかなか出しません。
もともと単独で生きる動物なので、自分の弱みは隠したいのです。
引越しをすると、テリトリーを持つ猫ちゃんにとっては大きなストレスとなります。
家族が急に増える、来客が増えるなど、環境が変わることはストレスとなることが多いです。
そして運動ができない環境もストレスを感じることが多く、もともと猫ちゃんはキレイ好きなので、トイレが汚れているのを嫌う子も多いです。
とにかく「家の中が落ち着かない」「気に入らない場所がある」という環境になるとストレスをため、抜け毛が多くなることがあるので注意です!
猫ちゃんのストレスが溜まっているときの特徴にはこんなことがあります。
【注意】ストレスが溜まっている時の症状
- 部分的に脱毛している
- グルーミングが多くなる
- トイレの粗相をする
- 寝る場所が変わる
- 隠れることが多くなる
猫ちゃんはストレスが溜まるとグルーミングが多くなります。
特に「同じ箇所ばかり」グルーミングすることも多く、その部分が脱毛し、地肌が透けて見えてしまうことも。
また、ストレスが溜まるとトイレで排泄をしなくなる、寝る場所が変わるということもよくあります。
そして部屋の隅で隠れていることも多くなり、人目を避けるように過ごすことが増えます。
実は私も猫ちゃんを連れて引っ越しをしたことがあるのですが、それが原因で脱毛になってしまったことがあります。
お腹ばかりグルーミングしてしまい、お腹の毛がなくなって地肌が透けて見えてしまうように…。
そのときもやはり、隠れる、粗相をする、といった行動がありました。
【猫の抜け毛対策&コツ】おすすめの対策3選!これで抜け毛が少なくなるかも!
猫ちゃんの抜け毛対策におすすめの方法はこんなことです。
おすすめの抜け毛対策
- ブラッシング
- 手袋
- 空気清浄機
【抜け毛対策①】ブラッシング
まずブラシを使って抜け毛対策をする方法です。
抜け毛は一定量は必ずありますから、その抜け毛が落ちる前にブラシで取ってしまいましょう。
ブラッシングをするときのコツにはこんなことがあります。
ブラッシングのコツ
- 毛がよく取れるブラシを使う
- 基本的には毎日ブラッシングをする
- ブラッシング中に毛が舞わないようにする
【コツ①】毛がよく取れるブラシを使う
ブラシには種類があり、毛の艶を出すもの、毛玉ほぐし、毛並みを整えるなど目的が違います。
どのブラシでもある程度は抜け毛が取れますが、アンダーコート用のブラシ、スリッカーブラシが毛を取りやすいのでおすすめです。
「ファーミネーター」は猫ブラシとして人気がありますが、これもアンダーコート用のブラシです。
ただし面白いほどに毛が取れるので、やりすぎには注意です!
【コツ②】基本的には毎日ブラッシングをする
普通のブラシであれば基本的には毎日ブラッシングをしたいところです。
ですがファーミネーターなどのアンダーコート用ブラシはよく取れますから、週に1~2回にしておきましょう!
【コツ③】ブラッシング中に毛が舞わないようにする
そしてブラシを使うと毛が舞いますよね。その対策としてはラバーブラシを使う、軽く湿らせたタオルで体を拭いてからブラッシングするという手もあります。
ラバー素材は毛がくっつくので毛が舞いません。
ブラッシングの前に、軽く湿ったタオルで体を拭いてからブラシを使うと同じく毛が舞わないので換毛期は試してみるといいかもしれません。
【抜け毛対策②】手袋
次に、手袋を使う方法です。
これは普通の手袋ではなく、ブラッシング用のラバー手袋のことですね。
ゴム素材になっているので毛がくっつきやすく、そのまま手にはめて使うことができます。
撫でられるのが好きな猫ちゃんには使いやすくておすすめです。
ちなみにこの手袋は、抜け毛の掃除としても使えます。
ゴム素材なので絨毯やカーペットなど、手袋をはめて布製品をこすると抜け毛がごっそり取れます。
お掃除アイテムとしても活躍するのでおすすめです!
【抜け毛対策③】空気清浄機
最後に空気清浄機ですが、猫ちゃんの抜け毛対策として使うなら「集塵機能」があるタイプを選びましょう。
集塵機能とは、ホコリなどを集めて回収してくれる機能です。
つまり、猫ちゃんの毛も集めてくれやすいのですね。
ただし抜け毛を全部集めてくれるわけではなく、風を送って「舞っている毛を集める」ことができる機能だと考えておきましょう。
舞う抜け毛を減らすアイテムとしておすすめです!
もちろん集塵機能付きであれば、空気清浄機ではなくても脱臭機でもOKです。
まとめ
猫ちゃんの抜け毛に悩まされる飼い主さんは多いです。
抜け毛は猫ちゃんであれば必ずあるものですし、抜け毛があるのが普通です。
ですがブラッシングをする、手袋を使う、空気清浄機を使うなどで対策をすることはできるのです。
あまりにも抜け毛が多い、部分的に脱毛している、様子がおかしいならストレスや病気なども考えつつ、しっかり対策していきましょう!