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猫が人間の食べ物を欲しがる時は要注意!食べれる物&危険な食べ物とは!?

普通、猫に食べさせるごはんといえば、キャットフードを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、キャットフードだけじゃなく、人間の食べ物に興味を示す猫は少なくありません。
野菜や果物、肉、魚、お菓子など、人間が食べている様々な食べ物をねだってくる猫も、実は数多くいるんです。

「飼い猫が人間の食べ物をねだってきたけど、与えてもいいの?」
「そもそも、なんで猫は人間の食べ物を欲しがるの?」
「人間の食べ物を欲しがった時は、しつけをすべき?」
「猫に与えてはいけない人間の食べ物ってあるの?」

そんな猫飼いさん達の疑問について、この記事で詳しく回答していきます!
「飼い猫が可愛くて、ついつい人間の食べ物を与えてしまいなくなる…」という人は、特に必見ですよ!

猫が人間の食べ物を欲しがる理由としつけ!

猫が人間の食べ物を欲しがる理由としつけ!

猫が人間の食べ物を欲しがる理由とは?

そもそも、なぜ猫は人間の食べ物を欲しがるのでしょうか。
結論から言ってしまうと、主に以下の2点が理由として挙げられます。

  • 慣れ親しんだ味やにおいがするから。
  • 好奇心を持っているから。

キャットフードにも、人間の食べ物と同じ食材が使われていることを知っていますか?
キャットフードのパッケージを見ると分かりますが、野菜や果物、穀物、肉、魚、乳製品など、様々な食材がキャットフードの材料として使用されています。
なので、慣れ親しんだ味やにおいがするものには、自然とひきつけられてしまうのでしょうね。

また、一度も食べたことがない食べ物だったとしても、好奇心から人間の食べ物に寄ってくることがあります。
そして、一度味を覚えて気に入ってしまうと、毎日のように欲しがるなんてこともあるから厄介です。

猫が人間の食べ物を欲しがる時の注意点

猫が人間の食べ物を欲しがる場合は、以下の点に注意してください。

  • 猫が食べてはいけない食べ物は、絶対に与えない。
  • 猫が食べて良い食べ物だったとしても、調味料で味付けされていないか確認する。

猫が人間の食べ物をねだってくると、つい可愛くて食べさせたくなる飼い主さんはきっと多いはず。
私も、飼い猫が甘い鳴き声を出しておねだりしてくると、食べさせたくなる衝動に襲われます。
しかし、食べ物の種類によっては、猫に害をもたらす成分が含まれていることがあるので大変危険です。
なので、そのような食べ物は、どんなに猫が欲しがったとしても与えないようにしましょう。
(※猫が食べたら危険な食べ物については、後述しているので参考にしてみてください。)

また、猫が食べて良い食べ物(例:鶏肉、まぐろ、サーモンなど)だったとしても、商品によってはすでに味付けされていることがあります。
そのような食べ物も猫に与えるのも危険です!
人間用に味付けされた食べ物は猫にとって味が濃すぎてしまい、からだに大きな負担をかけることになります。

猫が人間の食べ物を欲しがる時のしつけ

猫が人間の食べ物を欲しがる時のしつけ

猫が食べたら危険な食べ物をしつこく欲しがる場合は、以下の対策をしてしつけをしましょう。

  • 猫の前で、人間の食べ物を見せないようにする。
  • 盗み食いするような時は、大きな声で叱る。

そもそも、猫の目の前で人間の食べ物を見せないようにすることをおすすめします。
人間の食べ物に興味がない猫なら、見せても問題ありません。
しかし、そうでない猫にとって「食べてはいけない食べ物を見せつけられる」という行為は、ストレスになってしまいます。
人間だって、お腹が空いている時に美味しそうな食べ物を見せつけられたらストレスを感じますよね?それと一緒です。

また、賢い猫だと人間の目を盗んで食べ物を持ち去るケースがあります。
そのような場合は、猫がいたずらした瞬間に「ダメ!」と大きな声で叱ってみましょう。
ポイントは、大きな声(もしくは大きな音)です。
猫は大きい声や音を嫌う傾向にあります。
「食べ物を盗むと、大きい声がして怖いなぁ…」と猫に覚えさせて、盗み食いをしないようにしつけましょう。
ちなみに私も、以前飼い猫がいたずらした時にすぐにその場で大きな声を出して叱っていたことがありました。
飼い猫は叱っている内容までは理解できていませんでしたが、大きな声に警戒していたずらをやめるようになったので、猫をしつけたい時にはおすすめですよ!

猫が食べられる「人間の食べ物」とは?

猫が食べられる「人間の食べ物」とは?

人間の食べ物の中には、猫にとって危険な食べ物もありますが、猫が食べれる食べ物も存在します。
具体的にどのような食べ物だったら猫が食べれるのか、以下にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

野菜類

猫が食べられる「人間の食べ物」野菜

まずは猫が食べれる野菜類から見ていきましょう。
以下の野菜であれば、猫に食べさせても問題ありません。

  • 大根
  • トマト
  • じゃがいも
  • かぼちゃ

ただし、猫に害がない野菜とはいえ、食べさせすぎるとお腹を壊す原因になるため、少量だけ食べさせるようにしましょう。
それぞれ具体的にどのような成分や効果、特徴を持っているのか、順番に解説していきます。

大根

大根には、多くの水分が含まれています。
猫に大根を与えれば水分補給になるため、夏場などには特におすすめの食材です。
ちなみに好き嫌いは分かれますが、大根おろしにすると猫にとって食べやすい形状になります。

トマト

トマトには、リコピンという成分が含まれています。
リコピンは、がん予防に有効な成分として注目されているため、猫が欲しがるのであれば食べさせても問題ありません。
ただし、まだ十分に熟していない青いトマトには、トマチンとよばれる毒性の成分が含まれているため、きちんと熟しているトマトを与えるようにしましょう。

じゃがいも

じゃがいもの実には、猫の消化を助けてくれる水溶性の食物繊維が含まれています。
そのため、便秘をしている猫にじゃがいもを食べさせれば、便秘解消に繋がることがあります。

かぼちゃ

かぼちゃには、ビタミンEが含まれています。
ビタミンEには抗酸化作用があり、がんの予防や、皮膚のトラブルから守ってくれる効果があるため、健康維持におすすめの成分です。

果実類

猫が食べられる「人間の食べ物」果物

次に、猫が食べれる果実について、見ていきましょう。
以下の果実であれば、猫に食べさせても大丈夫です。

  • りんご
  • いちご
  • ベリー系の果実

ただし、野菜と同じく、果実の食べ過ぎはお腹を壊す原因になるため、過剰摂取はおすすめできません。
猫が果実を食べることによって得られる効果についても、簡単に紹介していきます。

りんご

りんごに含まれている食物繊維を適量摂取することにより、便秘を解消できることが分かっています。
ただし、過剰摂取すると、糖分の摂りすぎで糖尿病の原因になる可能性もあるため注意しましょう。

いちご

いちごは、ビタミンが豊富な果物です。
そのため、猫のビタミン不足を補いたい時には便利な食材といえるでしょう。

梨は水分を多く含んでいる果物です。
そのため、先ほど紹介した大根と同じく、夏場の水分補給に向いています。
普段飲み水はあまり摂取しないけど、梨なら食べてくれるという猫の場合は、水分補給のために少量だけ食べさせても良いでしょう。

ベリー系の果実

ブルーベリーやクランベリーといったベリー系の果実はビタミンが豊富なので、ビタミン不足を補うのに適しています。
私も、以前ベリー系の果実が混じって売られているキャットフードを飼い猫に与えたことがあるのですが、なんとなく毛艶が良くなった印象を受けたのでおすすめです。

肉・魚類

猫は肉食動物なので、肉や魚といった類の食べ物を喜んで食べます。
特に、以下に挙げている肉や魚は、猫の健康を支えてくれる成分が豊富に含まれており、キャットフードの原材料として使われることが多いです。

  • 鳥の肉(鶏・鴨・七面鳥など)
  • 牛肉
  • 豚肉
  • ラム肉
  • サーモン
  • マグロ

それでは、それぞれの食べ物の特徴について、見ていきましょう。

鳥の肉(鶏・鴨・七面鳥など)

鶏・鴨・七面鳥といった鳥の肉は、タンパク質が豊富でカロリーは低いため、ダイエット中の猫にもおすすめの食べ物です。
私も、飼い猫の食欲を誘うために、茹でた鶏肉のささみをキャットフードに混ぜて与えることがあります。
キャットフードだけだと口をつけなかったけど、ささみを混ぜた途端にバクバクと食べだすことがよくあるため、猫の食欲が落ちている時は試してみてください。

牛肉

牛肉にも、猫のエネルギー源となるタンパク質が含まれています。
ただし、牛肉は他の肉類と比較をするとカロリーが高い傾向にあります。
食べ過ぎると肥満の原因になるため、注意しましょう。

豚肉

豚肉はタンパク質だけでなく、ビタミンBや鉄分なども豊富な肉です。
そのため、猫の疲労回復や貧血予防に役立てることができます。
ただし、生の豚肉は猫にとって危険な食べ物です。
生の豚肉には、トキソプラズマという危険な寄生虫がいる可能性があるため、注意が必要です。

ラム肉

ラム肉はタンパク質だけでなく、鉄分やミネラルなどが含まれています。
そのため、貧血の予防に役立ちます。
また、猫はラム肉に対して食物アレルギーが出にくいといった特徴を持っているため、アレルギー持ちの猫には特におすすめできる食材です。

サーモン

サーモンには、タンパク質やオメガ3脂肪酸といった成分が含まれています。
エネルギー源の補給ができるだけでなく、毛並みを良くしたり、ガンの予防にも有効です。

マグロ

マグロもサーモンと同じく、タンパク質やオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる食べ物です。
また、猫が生きる上で絶対に欠かせないタウリンとよばれる成分もたくさん含まれているため、キャットフードに使用されることがよくあります。
ちなみに私の飼い猫も、一時期マグロを使った市販のキャットフードを食べていた時がありました。
もちろん猫によって差はあると思いますが、比較的食いつきが良いので、グルメな猫にもおすすめの食材です。

卵・乳製品類

猫が食べられる「人間の食べ物」卵

卵や乳製品の中にも、猫が食べれる食べ物はあります。

  • プレーンヨーグルト
  • 加熱した卵

上記のものは猫に食べさせても問題ありませんが、与える際に注意が必要なものばかりなので、順番に詳しく解説していきます。

プレーンヨーグルト

甘さを加えていないプレーンのヨーグルトであれば、猫に食べさせても問題ありません。
人間の場合、ヨーグルトは腸内環境を整えてくれる食べ物として重宝されていますが、実は猫の体内でも同じ効果を期待することができます。
猫が便秘をしている時は、プレーンのヨーグルトを食べさせることにより解消できることもあるため、覚えておくと良いでしょう。
ただし、猫がプレーンのヨーグルトを食べ過ぎると、ヨーグルトにたくさん含まれているミネラル分のせいで尿路結石症(=尿道に石のようなものが詰まる病気)になる可能性があります。
そのため、猫にプレーンのヨーグルトを与える場合は、少量にとどめておきましょう。

加熱した卵

加熱した卵も、猫に与えて良いです。
ただし、卵を生で食べさせる場合は、注意してください。
生卵の白身には、ビタミン(ビオチン)不足を招くアビジンという成分が含まれています。
そのため、白身も一緒に食べさせる場合は、絶対に加熱をしましょう。
ちなみに、卵の黄身は生でも与えることができます。
卵に含まれている主な栄養(タンパク質やアミノ酸など)は、黄身に含まれています。
一方、白身には猫にとって役立つ栄養がほとんど含まれていないので、黄身だけを猫に与えている飼い主さんが多いです。

猫に与えてはいけない危険な「人間の食べ物」とは?

猫が食べれる人間の食べ物について解説しましたが、猫を飼っているのであれば、食べさせてはいけない危険な人間の食べ物についても、把握しておく必要があります。

猫が食べてはいけない危険な人間の食べ物は、以下の通りです。

  • ネギ類(タマネギ、ニラ、ネギ、ニンニクなど)
  • アボガド
  • ブドウ、レーズン
  • 生のホウレンソウ
  • ジャガイモの皮や芽
  • イチジク
  • 青魚(サバ、イワシなど)
  • ミミガイ科の貝(アワビ、サザエ、トリガイ、トコブシなど)
  • 生の二枚貝(ハマグリ、アサリ、シジミなど)
  • イカ、タコ、エビ、カニ(生の状態のもの)
  • 生のレバー
  • 生の豚肉
  • 牛乳
  • お酒
  • カフェインが入っている飲み物(お茶や紅茶、コーラ、エナジードリンクなど)
  • チョコ、ココア
  • 卵の白身
  • 猫用以外のペットフード
  • 人間用に味付け、加工されたもの

野菜、果実、肉、魚介類、飲み物など、あらゆるジャンルにおいて、猫が口にしてはいけない危険な食べ物があることが分かりますね。
猫が食べてはいけない危険な食べ物については、別の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも併せて読んでみてください。

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