タマちゃん
猫ちゃんって、室内で飼ってるとやっぱりストレス溜まるのかなぁ?
ストレスを溜めないためには、コマ目に「外」に出してあげた方がよかったりするの?
うちねこ
この記事では、
- 猫は室内飼いしても本当に大丈夫なのか?
- 室内飼いの猫がストレスに感じる原因
- 狭い部屋でも猫がストレスを感じない環境作り・解消法
猫は室内飼いしても大丈夫な生き物!
近年「猫は室内飼いをするべき」という意見が、圧倒的に多くなってきています。
「猫を家の中に閉じ込めるのは可哀想」
「室内飼いをすると、猫がストレスを感じるのでは?」
と思っている人も多いと思いますが、
実は、猫ちゃんは「室内飼いをした方が」とって幸せなんです。
野良猫などを見ていると、外で自由にのびのびと生活しているように感じてしまいますので、外飼いをした方が猫にとって幸せなようにも思えますが、
そもそも猫は「自分の縄張りから出たがらない」といった性質を持っているのです。
家の中にお気に入りの縄張りがあれば、猫は「外よりも家の方が快適だ」と感じられますし、犬のように外を散歩させる必要もありません。
つまり、猫が落ち着ける環境(=縄張り)を家の中に作ってあげれば、猫ちゃんにとっては幸せなので「室内飼いでもまったく問題ない!」ということです。
室内飼いでストレスを感じる猫もいる!?その原因とは?
室内飼いをすれば、外にある様々なリスクを回避することができます。
しかし、猫によっては、室内飼いのせいでストレスを感じてしまうケースもあるのです。
特に、以下のケースに当てはまる猫は、室内飼いをするとストレスを感じる傾向にあります。
室内飼いがストレスになる猫
- もともと野良だった猫
- 今まで外飼いされていた猫
なぜ、このような猫ちゃんは室内飼いでストレスを感じてしまうのか、その原因を以下の項目で詳しく解説していきます。
もともと野良だった猫
もともと野良猫だったけど、保護して飼い猫になった場合、生活の場がいきなり室内になるのですから、環境の変化に戸惑ってストレスを感じる可能性があります。
家の中よりも、外の環境の方が慣れているため、元居た場所に帰りたがるのでしょう。
しかし「外よりも家の中の方が快適」ということを覚えさせれば、徐々に外への関心も薄まっていきます。
今まで外飼いされていた猫
今までずっと外飼いをしていたけど、あらゆるリスクを考えた結果、途中から室内飼いに切り替える飼い主さんもいます。
しかし、このような場合も、先ほど紹介した野良猫の例と同じく生活環境が大きく変わってしまうため、最初のうちは外に行きたがってストレスを抱える傾向にあります。
しかし、室内飼いの生活に慣れていけば、ストレスも減っていきます。
室内飼いの猫がストレスに感じる7つの原因!
外で生活した経験がなく、子猫のころから室内飼いを徹底している猫ちゃんの場合でも、
ストレスになる原因は、実はたくさんあります。
ストレスの原因
- 窓の外に虫や鳥がいるのに、捕まえられないから
- 異性を探し求めているから
- 室内にいる他の猫や人、動物を嫌がっているから
- 猫用トイレが汚いから
- 来客が気になるから
- 室内の騒音が気になるから
- 室内のにおいが気になるから
なぜ、上記の原因によって猫がストレスを抱えてしまうのか、ひとつずつ詳しく解説していきます。
【原因①】窓の外に虫や鳥がいるのに、捕まえられないから
猫は虫や鳥を捕まえて遊んだり、食べたりする生き物です。
そのため、窓の外に虫や鳥を見つけると、どうしても野生の本能が刺激されてしまいます。
しかし、窓の外に見える虫や鳥を捕まえたいのに、どう頑張っても捕まえることができないせいで、ストレスを抱えてしまう可能性があるのです
このような場合は、猫用おもちゃなどを使って、猫の狩猟本能を満たしてあげればストレス解消できます。
【原因②】異性を探し求めているから
発情期中の猫は、異性との出会いを求めます。
しかし、家の中に異性の猫がいない場合や、避妊・去勢手術済みの猫しかいない場合は「外に行って出会いを探そう」と考えるのです。
また、発情期中の猫は、自分の子供を一匹でも多く増やすために、複数の異性と交尾する習性を持っています。
なので、仮に室内飼い同士の猫で交尾をしたとしても、さらに他の異性を探そうとします。
ですが、室内飼いをしていると、異性を探しに行くことができないため、欲求不満でストレスが溜まってしまうのです。
このような場合は、去勢手術や避妊手術を受けさせることをおすすめします。
手術を受ければ、発情期特有のストレスも大幅に軽減できますし、異性に対する興味もなくなります。
【原因③】室内にいる「他の猫・人・動物」を嫌がっているから
相性の悪い他の猫を室内飼いしていたり、新入り猫が家にやってきたりした場合、他の猫の存在が大きなストレスとなることがあります。
また、結婚や出産などで新しい同居人が増えた場合や、他の動物(犬・ウサギなど)が新しく増えた場合、見慣れない存在が家の中にいることで猫のストレスが溜まってしまうこともあるのです。
時間の経過とともに、他の猫や動物、新しい同居人に慣れてくれるケースが多いですが、猫によっては「どうしても受け入れられない!」と感じてしまうこともあります。
そのような時は、他の猫や他の動物と別々の部屋で隔離しながら飼育をしたり、新しい同居人と猫をできるだけ会わせないようにしたりして、工夫をしましょう。
【原因④】猫用トイレが汚いから
室内に置いてある猫用トイレが汚いと、猫は大きなストレスを抱えてしまいます。
「汚いトイレよりも、綺麗なトイレを利用したい」と思う人間が多いように、猫も綺麗な猫用トイレで排泄したいと思う生き物なのです。
猫はとても綺麗好きな生き物なので、室内飼いでも外飼いでも、猫用トイレはこまめに掃除するように心がけましょう。
【原因⑤】来客が気になるから
警戒心の強い猫を飼っている場合、来客に対して過剰に反応することがあります。
猫によっては見知らぬ人が家の中にいることに対して、大きなストレスを感じてしまうこともあるのです。
そのため、警戒心の強い猫がいる場合は、お客さんと猫を会わせないように配慮してあげましょう。
【原因⑥】室内の騒音が気になるから
猫は音に対して敏感な生き物です。
特に大きな音には嫌悪感を抱く傾向にあり、室内で大きな騒音がするとストレスを感じてしまうことがあります。
掃除機やドライヤー、洗濯機といった大きな機械音や、楽器の音、人の怒鳴り声や拍手の音などを嫌がる猫は多いため、できるだけそのような音を立てないように生活するのが好ましいです。
とはいえ、猫を室内飼いしていても、つい大きな音を立ててしまうことはあると思います。
なので、大きな音を立てている間は、猫をできるだけ遠くの部屋に隔離するなどの工夫をしましょう。
【原因⑦】室内のニオイが気になるから
猫は音にも敏感ですが、においに対してもかなり敏感です。
「猫の臭覚は、人間の約数万倍は優れている」といわれているため、人間にとって気にならないにおいでも、猫からしてみたらストレスを感じるにおいになっていることもあるのです。
特に、柑橘類や香水、アロマ、ミントのにおいは「猫が嫌がるにおい」なので、室内でそのようなにおいがする場合、猫がストレスを抱えている可能性があります。
なので、猫のストレスが溜まっている時は、まず室内で猫が嫌がるにおいがしていないかどうか確認をしてみてください。
そして、もしにおいがするようであれば、においの元を猫が普段いる場所からできるだけ遠ざけましょう。
【原因⑧】引っ越しや模様替えをしたから
猫は引っ越しや模様替えをすることによって、ストレスを感じることがあります。
今まで生活していた場所(家の中)が大きく変わってしまうのですから、当然のことといえるでしょう。
とはいえ、多くの猫はだんだんと新しい環境に慣れてくれるため、しばらくは様子を見ましょう。
引っ越しや模様替えをしてから何週間も経っているにも関わらず、ストレスを抱えているようであれば、他の原因を疑ってみたり、以下の項目で述べている「猫にとって快適な部屋作り」を試してみるのもひとつの方法です。
猫を室内飼いしている場合の6つのストレス解消法!
家の中の環境を工夫することにより、猫のストレスは軽減できる!
室内飼いによるストレスの理由は様々ですが、実は家の中の環境を工夫することにより、猫のストレスを解消することができます。
狭い家で猫を飼っていたとしても、以下の項目で述べている工夫ができるのであれば、快適な環境を猫に提供することが可能です。
室内飼いをしている人は、ぜひ以下のストレス解消方法を参考にしてみてください。
ストレス解消法(快適な部屋作り)
- キャットタワーを設置する。
- 外の様子が見られる窓があると良い。
- 部屋と部屋を行き来できるようにする。
- 猫がくつろげる場所を作る。
- 室内温度を調整する
- 湿度の調整をする
どれも難易度の低い対策ばかりですので、狭い部屋で猫を飼う時はぜひ取り入れてみましょう。
それでは、それぞれの解消方法ついて解説していきます。
【解消法①】キャットタワーを設置する
キャットタワーとは、猫が登って遊ぶタワー状のペット用品です。
商品によってキャットタワーの大きさは異なりますが、狭い部屋で飼う場合はできるだけ縦に長いキャットタワーを選ぶことをおすすめします。
猫は高い所に登ることが好きな生き物なのでキャットタワーを設置すればストレス解消にもなります。
それだけでなく、高い所に登ることによって適度に運動させてあげることができるので、かなりおすすめです。
ただし、商品によっては壁や床に釘やネジを埋め込まないと設置できないタイプの物もあるため、注意が必要です。
賃貸物件で猫を飼う場合は、壁や床に穴を開けなくても良いキャットタワーを選びましょう。
【解消法②】外の様子が見られる窓があると良い
猫が喜ぶ部屋を目指すのであれば、外の様子が見える窓があると理想的です。
外の景色を見せることにより、猫は楽しさを感じることができます。
ちなみに、太陽の光が差し込む窓だと、猫は日向ぼっこをすることもできるため覚えておくと良いでしょう。
ただし、窓を開けっ放しにして猫が脱走してしまうことがないように、戸締りはしっかりとしておいてください。
【解消法③】部屋と部屋を行き来できるようにする
もし、家の中に複数の部屋がある場合は、部屋と部屋を猫が行き来できるようにしてあげましょう。
猫の行動範囲を広げてあげることによって運動不足を解消できますし、猫のストレス発散にもなります。
ただし、猫の手が届く場所に危険な物(鋭利な物、猫が壊しそうな物、猫が食べたら危険な物など)が置いてある場合、その部屋には猫を侵入させないでください。
【解消法④】猫がくつろげる場所を作る
猫は、静かで狭い場所を好む傾向にあります。
なので、猫が入れる箱や猫用トンネルなどを設置してあげると良いでしょう。
他の存在に邪魔されず、一匹だけの空間でくつろぐことにより、猫は満足感を覚えます。
大きな箱やトンネルを用意する必要はなく、ただの段ボール箱や小さめの猫用トンネルなどでも良いので、室内に置いてあげると猫にとっては快適な部屋になります。
【解消法⑤】室内温度を調整する
猫は暑さや寒さに敏感な生き物です。
室内が暑すぎると熱中症になる可能性がありますし、反対に寒すぎると風邪をひく可能性があります。
そのため、猫にとって快適な室温を常に保っていられるように調整しましょう。
暑すぎる場合は冷房をつけてあげて、寒すぎる場合は暖房やペット用のヒーターなどを使って、快適な部屋作りをしてください。
【解消法⑥】湿度の調整をする
室内温度だけでなく、湿度の調整もするようにしましょう。
猫にとって快適な部屋の湿度は約40~60%といわれているため、それを目安に加湿器や除湿機を調整してください。
ちなみに、湿度が高すぎると熱中症や皮膚炎の原因になる可能性がありますし、ノミやダニが発生しやすくなります。
反対に湿度が低すぎる場合も、皮膚が乾燥して皮膚のトラブルを起こしやすくなるため、適度な湿度を保つようにしましょう。
まとめ
猫ちゃんはとってもデリケートな生き物です。
狭い部屋であっても室内で飼うこと自体は問題ありませんが、些細なことが原因でストレスになる場合もあります。
そのことを踏まえて、ぜひ猫ちゃんにストレスを与えない環境作りを心掛けてあげてください(*^_^*)
猫を『狭い部屋』で飼うのが心配な人は!
うちねこ